2014年10月27日(月)ハーモニーホールふくいにて、二本柳奈津子先生をお招きし、「導入期からブルグミュラーまでの指導法」という題で講座が開催されました。
♪ ピアノが上達するために基本的な奏法の取得
♪ ブルグミュラーを音楽的に弾ける生徒に育てるために
と副題がついている通り、ただ、音符を音に出してしまうだけではなく、どれだけ美しい音で、その曲の良さを豊かに表せるのか。そのためにどんなテクニックが必要で、どのように指導したらよいのか等をテンポよく話してくださいました。
前半は「お手玉」「玉ひも」「フランスパン」「お寿司」などどれも楽しくて子どもたちが興味を持ちそうなグッズを使って、腕・手・指の使い方、脱力の感覚などを習得する方法のお話。
お手玉を持って手を振ってみると、これがなかなか難しく、生徒にさせる前に自分の練習が必要かも?と少し考えてしまったり・・・。
鍵盤の上で「手をまるく」とか「腕のちからを抜いて」と言ってしまいがちですが、「おにぎりをにぎるように」等、声をかけると子供達は反応してくれるという事に納得してしまいました。この子にはどんなグッズでどんな訓練が必要かを見極めてレッスンに活かしていくのが私達の役目で、とても大事なことだと実感しました。
後半はレッスンの時の様子や発表会。コンペの全国大会の演奏のDVDを観ながらレッスンのススメ方のお話。
自分の生徒との違いを痛感しながら、導入期から良い音を求めてレッスンをしていくことで、生徒の耳も育ち、ブルグミュラーに入ることには色々なタッチでいろいろな音色が出せるようになるのだと感じました。
導入期から良い音を求めて指導者が根気強く子供に接していく事。将来、どんな演奏をして欲しいかを考えて逆算してどのような指導をしていけば良いのかという事を、明るく楽しくお話してくださり、日頃のレッスンではつい目の前のことにとらわれてしまい、見落としている事が多い事に気付かされ、たくさんの勉強ができた2時間でした。
(Rep:ピティナ鯖江ステーション 芦原京子)