9月3日(水)カワイ梅田コンサートサロン「Jouer(ジュエ)」にて、樹原涼子先生による公開講座「樹原涼子のパワフルセミナー 必ず成功する二段階導入法の教え方~はじめからプロの音~」が開催され、会場満員の70名の方が参加されました。
ピアノを演奏するということは、1.楽譜を目で見て 2.脳がその情報を理解して身体各部に指令を出し 3.指がコントロールしてピアノを弾き 4.イメージ通りの音になっているか耳で確かめつつ~1,2,3,4,を瞬間的に連続的に行うことです。各プロセスでどこまで求めるかによって、将来の差ができます。
そこで、美しい演奏ができて、才能が花開くように"二段階導入法"でレッスンを!
"二段階導入法"とは、第一段階ではいきなりピアノを弾かせないで、ピアノを弾くためのあらゆる準備を整え、第二段階ではそれを活かしてはじめからきれいにピアノを弾かせる、という方法です。
では、第一段階=ピアノを弾くための準備期間に何をしたらよいのか。「プレ・ピアノランド」では、この準備期間に4つの柱「聴く」「歌う」「動く」「見る」それぞれの力をつけ、次第に統合できるように育てます。そして、ピアノを演奏するという第二段階へ。4つの柱を同時に行うことが求められます。
すでに二段階導入法を取り入れてレッスンをしている方も、また初めて聞いたという方も熱心に耳を傾け、ピアノを弾くための準備がいかに重要で必要なものか考える熱い2時間でした。直接、樹原先生からお話を伺うことで、4つの柱の本質がどういうことなのか具体的に感じられ、まずは自身の演奏から見直していきたいという声も多くありました。
ピアノを教える側が、美意識を高め、勉強・研究し、自信を持ってそれを伝えることができたら、ピアノ好きの生徒が育っていく、それは楽譜の出版社や楽器業界も含む、音楽文化を守っていくということ。『私たちが音楽文化を守っていく』というお言葉。とても力強く、心に響く言葉でした。
樹原先生、ありがとうございました♪
(Rep:カワイ梅田 永田典子)