2014年6月9日(月)、刈谷市総合文化センター リハーサル室2にて、奥村 真先生をお招きして「ピアノ初級指導のためのレッスンポイント」のセミナーを開催しました。人気の奥村先生のセミナーとあって、沢山の受講者がお集まりくださいました。
以下のことをユーモアを交えて楽しくお話していただきました。
・「初期」とはいつ頃?
ホワイトボードに書かれた表にも笑いあり!
・初期指導で大切にしていること
感動する、読譜と指使い、練習したくなるように仕向けるなどなど
・演奏するときのサイクル
「目→頭→手→耳」を分割してそれぞれ大切にしたいポイントについて
・バーナムを使った練習
トリル、スタッカート、2音間スラー、スケール、和音などなどのそれぞれ具体的な練習方法。先生の音のお手本をまねるところから、耳(頭)の回路(イメージ)が出来上がり、それを基に自分でお手本を作る=自宅練習でも自分の音が作れるようになるとのこと。生徒自ら、こういう音で弾きたい!を思えるようにして、それをテクニックに結び付けていくという手法をなさっているそうです。
・ポリフォニーで可能性を広げる
バーナムでのお手本と同じように一声から二声へのアプローチの仕方について。左手パートも右で弾いてお手本を作る。ここで耳が出来上がってきます。二声を例えて、知らない言語の外国人と日本人と2人が同時に話した場合、外国人がいくら大きな声で話しても意味は分からないけど、日本人が小さな声でしゃべってもすぐにわかりますよね。理解するように弾くという事が大事であることがとてもよく分かりました。
先生のおっしゃることは納得でした。脳は、目でも耳でも知っていることばかりに意識が働いてしまうそうです。理解していないことは、いくら指が動いていても耳=頭には入ってきませんね。それは音楽ではない!先生の経験とその裏付けに基づいたお話は大変説得力があり、共感しました。
生徒のよくある問題点について、一つ一つひも解いて先生が考えて導いていらっしゃる姿に感銘を受けました。今日のお話も一貫して、本人が音楽をいかに感じてそれを演奏につなげて表現して伝えられるかというところに先生のモットーがあるなと。初めに耳ありき!です。
早速レッスンでも実践しています。自分でお手本を作るという事、生徒たちにも早速効果大です。先生を見習って真摯に取り組みたいと思いました。それから、感動する心を忘れずに!
奥村 真先生、ありがとうございました。
(Rep:ピティナ三河支部 久田えりか)