【実施レポ】音楽的な生徒を育てるには(中田元子先生)

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2014/05/27

5月21日(水)カワイ梅田コンサートサロン「ジュエ」にて、中田元子先生によるピアノ指導法講座"音楽的な生徒を育てるには"セミナーが開催されました。

まず大切なのは、よい耳を育てること。耳を「開かせる」こと。心、脳も身体も柔らかくして、自分が弾いている音が優しいか、美しいか感じられる状態になる必要があります。そして、美しい響きをつくる指づくり。美しい音を奏でるには、背筋、上腕、肘、手首、指をどのように使えばよいのか。楽譜を読んで、イメージをふくらますことができる感性を磨くこと。

ほとんどの教材が、1(ド)→2(レ)から始まるなかで、3の指からの導入は新しい発見でした。呼吸法、自然な脱力とはどういうことなのか。スッと水が流れる状態のホースを例に挙げられ、「硬い音」と「美しい響きの音」が実演されました。先生の奏でる音はさすが!それは美しい音でした。Miyoshiメソードやバーナムテクニックで学んだことを楽曲で活かす方法や、レガート奏法など目からウロコのお話が盛りだくさんでした。

「これはMiyoshiメソード中田流」で、先生の数だけ○○流が生まれるのよ、との言葉。指導法も演奏も型にはまらず、生涯追求していくものだということを改めて感じることができました。また、目先の結果ではなく、ピアノを続けていてよかったと思える、生きている楽しみを教えるのが指導者の宿命という言葉はとても深く心に残りました。
中田先生のお話は、指導者として、女性としての経験に基づくもので、どれも興味深く、納得できるものでした。参加した方の多くが、もっと勉強したい!という意欲が芽生えた素晴しい2時間でした。

Miyoshiメソードを一緒に学んでいく「Miyoshiメソード勉強会」も参加者が増え、また中田先生のお話を聞きたいという声も多数上がっています。また中田先生をお招きし、先生が培ってきた指導法を披露していただきたいと思います。

(Rep:カワイ梅田 永田典子)


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