2014年2月11日(月)日響楽器2Fホールにて、清水 皇樹先生による 「ピアノで歌う!ショパン~公開レッスン方式でわかりやすく演奏法を解説~」が多くの参加者の中、開催されました。清水先生には前回多くの反響をいただき、また講座をして頂けることになりました。
セミナーでは、先生の留学よりモスクワ音楽院で学ばれたところの考え方、様子をお話いただきました。公開レッスン形式では、かつて先生の生徒であった方が演奏され、より深い所まで引き込んだ講座となりました。曲目も馴染みのあるワルツ、エチュード、即興曲などを演奏されました。
先生の音楽に向ける熱意と徹底さは、指導を受けたい先生の選び方から始まったそうです。指導を受けたい先生には難しい状況でもその狭き門をくぐり抜ける熱意と行動力を発揮されたそうです。またレッスンの内容も、厳しいレッスンの中でもすべてを吸収されるように毎日、一日中を音楽に繋げていく、というお考えに感銘しました。
一切の妥協無くという指導者のお言葉は印象深いものとして伝わりました。
公開レッスンではまさしくその場でショパンの重要な歌うことの基盤を緻密に指導され、音に対する飽くなき追求心と技術力の向上が芸術を作り上げるように感じ取れました。 個人を認めさらに高い音楽の追求をされる姿勢より、歌うということはこういう事なのかと改めて感じることができました。
音楽への向かい方、耳の使い方、体の使い方、分析、技術の身につけ方などたくさんの演奏法と指導法を伝えていただけるセミナーとなり、いつまでも清水先生の言葉が残る感慨深いセミナーでした。
(Rep:ピティナ名古屋支部 水野 裕)