2014年3月21日に行われた関本昌平先生の「2014コンペ課題曲セミナー」を受講しました。祝日の開催ということもあってか、講師だけでなく、コンペティションに参加予定であろう小学生とその保護者の方の参加がみられました。注目の高さがうかがえます。
先生の紹介の後、セミナーは早速C級の楽曲解説から始まりましたが、関本先生は、曲の分析の仕方、時代背景、解釈の仕方、そこからどう音楽を作っていくか、演奏を交えながらとても丁寧に解説してくださり、私達受講者はうなずきながらメモを取っているのですが、新しい楽譜がメモだらけになるくらいのポイントの多さでした。中でも一つのフレーズを表現するにあたり、技術面のアプローチ、表現面のアプローチに加え、先生自身がコンペティションに参加されていたときの経験からくるアドバイスは大変重みがありました。生徒たちにも是非参考にしてもらいたいものばかりです。
熱心に解説と演奏をされていた先生ですが、技術などの説明をするときに具体的に歌ってみたり、手を動かすことはもちろん、立ち上がってみたり、私達にわかりやすく(小学生がいたからかもしれませんが、)説明されていたのと同時に、先生のユーモアあふれる話術が時折笑いを誘い、和やかにセミナーが進行していたのは少々の驚き・・・。
課題曲セミナーというと、一生懸命話しを聞き、必死にメモを取るイメージですが、今回も、メモは必死にとっているのですが、同時に笑っていたりしていて、今までのセミナーとは印象が違うのです。「楽しかった」というのでしょうか。「これもやらなきゃ、あれも、それも」という捉え方ではなく、「こんなふうにできる、あんなふうにも」というプラスな捉え方ができたと思います。このようなセミナーもあるのだなぁ、自分も生徒にそうしう捉え方をしてほしいなあ、と思いました。
このように和やかな雰囲気の中で、ユーモアあふれる解説を聞いていたからか、時間がたつのもあっという間で充実した時間を送ることができました。関本先生、ありがとうございました。
(Rep:ピティナ豊橋支部 安藤佳世子)