2014年3月11日(火)ベッテルハイムホール(沖縄県浦添市)において、関本昌平先生による『 2014年度 ピティナ・ピアノコンペティション 課題曲セミナー 』 が開かれました。
全国の長いピティナ指導者会員の先生方にはお解りの通り、関本昌平先生と言えば、幼少の頃からピティナ・ピアノコンペティションで優秀な成績をおさめられてきた、まさしくピティナっ子のピアニストが、セミナーの講師として初めてここ沖縄県に来ていただけるという事で、沖縄県の指導者達は本当に心待ちにしておりました。
今回の講座では、第38回ピティナ・ピアノコンペティションのA1級~D級の課題曲全曲紹介セミナーという事で、1曲1曲をとてもていねいに説明していただきました。
関本先生の解釈、分析の説明はとてもはっきりとわかりやすく、またユーモアもあって、会場はしばし笑い声もあり、とても温かい雰囲気で講座の時間が流れました。
A1級やB級の小さな子ども用の曲の中にも、関本先生の演奏には演奏家としての空間のとらえ方や音への感性が感じられ、1曲1曲感動のある演奏と解釈でした。楽譜に書かれていない事を音の余韻や空間から読み取る感性が大きな曲への演奏につながっている事がわかりました。
C級以上の曲になると、音の遠近感や空気感までが伝わり、見事に大きな曲へつながる演奏で、曲を深く深く追求する事が大切なんだなぁと感じました。
テクニック的な事では、バロックや古典の曲の細かいパッセージのタッチのテクニックや、打鍵の後の鍵盤からの指・腕の上げ方の大切さを説明していただきました。
4時間にわたる長時間の講座でしたが、関本先生の美しいピアノの音色と共に、とても贅沢な時間を過ごす事ができました。
(Rep:ピティナ沖縄支部 新垣尚子)