2月27日(木)杜のホールはしもと「多目的室」にて、多喜美穂先生による
「やってみよう!ポピュラー・アンサンブル」の講座が開かれました。
プロのベース、ドラムの奏者の方々と一緒に、ピアノ・トリオの演奏をしながら解説をして頂き、参加者にとっては生演奏を聴きながらの豪華なプログラムでした。
クラシックとポピュラーの両面から音楽の素晴らしさを体感しよう!という「クラポップ」。
多喜先生自らの体験から、日頃の演奏や指導に役立つポイントを解説して頂きました。
講座は「Time to say goodbye」の音源を聴き、そこからメロディー、ハーモニー、リズムの音楽の3大要素が聞き取れることを、皆で感じることから始まりました。
そして、多喜先生が出版されたテキスト「クラポップ・ワークショップ1 "リード譜で弾いてみよう!"」を用いて、メロディーの向こう側にどんなハーモニーやリズムを感じるか・・・というアプローチでお話しが進んで行きました。
ピアノのソロの楽譜には、メロディー、ハーモニー、リズムの役割が全て書かれていて、それを独りで演奏しますが、アンサンブルはその役割を皆で分担して演奏するという体感もしました。
サウンド全体をピアノソロで演奏する時、88鍵の音域をどのように使ってアプローチするか・・・
又、アンサンブルで演奏する時のピアノの役割はどのようになるのか・・・
実際の演奏を交えながらお話しされました。
次に、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を例題にジャズの形式を解説しながら演奏して頂き、ジャズの流れを体感する事が出来ました。
又、初級の楽譜からの「ラ・ラ・ルー」や、ブルグミュラーの曲を用いての演奏付き説明から、両手は勿論、片手だけでもピアノ・トリオの編成だと豪華で素敵な演奏になる事を実感しました。
最後は、ドラム奏者の大澤基弘さん作曲の「透明な湖」をピアノ・トリオで演奏して頂きました。
息のあった素晴らしい演奏と、暖かいお人柄が溢れる多喜先生のお話で、終始和やかで、あっという間の2時間でした。
又、セミナー終了後は先生方と食事会に行き、ベースやドラムの先生方から興味深いお話しが聞けました。さらに、参加者の方々のジャズやポップスへの素朴な疑問や、多喜先生からの貴重なお話に花が咲き、至福な時を過ごすことができました。
多摩南ステップ(5月25日(日)南大沢文化会館交流ホール)では、通常23ステップの他に、ピアノ・トリオのアンサンブル体験が出来ます。私も、生徒と共に参加したいと思い、帰途につきました。皆様、是非ご一緒に参加しませんか!
(Rep:ピティナalegria多摩南ステーション 難波京子)