去る2月27日スター楽器池上 2階ホールにおいて、
塚原利理先生をお招きして、ピアノコンクール徹底活用講座
を開催させて頂きました。
講座は先生の新刊「はじめてのピアノコンクール」に基づいて、
「生徒のレッスン意欲に結びつくコンクールの使い方は」
「はじめて参加する生徒への指導ポイント」
「コンクールと日常レッスンの組み立て方)
「生徒保護者との良質なコミュニュケーション」
など各項目を、懇切丁寧に、時にユーモアを交えながらご説明頂きました。
私もメモを取りながら全て拝聴させて頂きましたが、改めて、新しい生徒さんをコンクールに
参加させることの大切さや、実践にあたってはどのコンクールをチョイスするのかの下調べを
キチンとすることの重要さを思い知った気がします。
しかし、最も印象的だったのは、コンクールその物を目的化させないことがいかに大事か
という点です。
コンクールはあくまでもそれを通じて生徒さんの(あるいは同時に
講師さんも)ステップアップを実現するためのツール(道具)である
ということ。この当たり前のことを忘れると。そして、今回は何を
クリアーしていきたいのか?5W1H理論にのっとって丁寧に説明し、
更には保護者さんを巻き込んで進めていくことをしないでいると、
コンクールは単に予選を通過したか?とか、賞を獲ったか?と
いった様な観点でしか捕らわれなくなるのですね。
言われてみれば当たり前。
しかし、今多くの関係者がこの事を失念しているのではないでしょうか?
もちろん私もご多分に洩れずでしたので、先生の講座を拝聴して、目が覚めた思いが
しました。正に衝撃的でした。
このショックを、その場に居た全員が受けたことは、講座終了後回収させて頂いた
アンケートを見れば、明明白白です。
コンクールはもろ刃の刃。関わり方を間違えると怖い面もあります。
しかし、コンクールに振り回されるのではなく、それを上手く使えば
教室全体のレベルアップに。活性化に。これほど有効なものは無いですね。
弊社も自店のコンクールを30年以上続けていたり、あるいは各種コンクールに関与させて
頂いたりしておりますが、今年は今まで以上に心を強くして、多くの指導者の方を巻き込んで
展開していく決意を、今回の講座を拝聴して決意した次第です。
そして今度は、コンクール参加者に対して塚原先生に公開講座などして頂けたら、
などと考えております。
大変な気づきを頂いた講座でした。塚原先生にはこの場をお借りして、改めてお礼を
申し上げます。
またお目に掛かれる日が楽しみです。
(Rep:大田品川ステーション スター楽器(株)池上ショールーム 関口)