2013年11月11日(月)日響楽器2Fホールにて、下田幸二先生による
「ショパン その正しい演奏法」が催され、多くの熱心な指導者の方々が参加されました。
下田先生はまず始めに、ショパンは非常に緻密な記譜法をした作曲家であり、それは
ロマン派の他の作曲家を凌駕しているが、生まれる音があまりにも魅力的であるが故に、
楽譜に記されている音符や休符の長さ、フレージング、ぺダリング等とその変化に
無頓着になってしまいがちだということをお話しされました。
そして、その上でショパンの素晴らしい作品を演奏、指導するために大切なポイントを
それぞれの曲の中で楽譜と演奏で示されました。
エディション(版)の問題、アクセントとディミヌエンドの解釈やそれらによるフレージング、
さまざまな記譜法による装飾音の正しい入れ方やアルペッジョの解釈、ペダリング、
ディナミーク、ルバートによるアゴーギグなど、本当に多くの問題を細かく丁寧に教えて
いただき、多くの知識を授けていただきました。と同時に、自分自身の知識と理解の不足を
大いに反省させられるものでした。
特にペダリングに関しては、必ずしも音符のフレージングと一致しないことや、微細な
書き方、ペダル指示のない部分の解釈などを、下田先生が演奏をしながらペダルを
踏むタイミングを示して、それを音で表していただいたので、より深く具体的に分かり、
まさにショパンのペダルマジック!と感動致しました。
長年、ショパン研究をされていらした下田先生の素晴らしいセミナーを受講させていただき、
これから自信を持ってショパンを演奏、指導できるよう、しっかりと習得しなくてはという思いを
強く感じたセミナーでした。下田先生、本当にありがとうございました。
(Rep:ピティナ名古屋支部 野原眞由美)
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