2013年10月28日(月)ハーモニーホールふくいに於いて、
石嶺尚江先生の「テクニック・クリニック- 楽しい裏技のオンパレードでレッスン革命 -」の講座が開催されました。
なかなか興味深いテーマだと思い、講座に参加された先生方も多く、とても充実した内容の講座となりました。
講義は「アイディアは生徒を救う」と題して22項目に分けられて進められていきました。
まず、どの先生方でも苦労されている、手首・指・手のフォームなどをどのように生徒に教えて
いくか。口頭で伝えるのは簡単ですが、それでは全く生徒に伝わらず、何年ピアノを習って
いても定着しないことへの半分あきらめかけていた先生もいたのではないでしょうか?
♪ まず、手首をひもでつるす。手首の下に先生の親指を立てる。
これは生徒にインパクトを与え、脳を開かせて手首を常に意識
させる、という事に関して効果的である。
♪ 第一関節のグラつきを直すために、500円玉を指先でつかんで
先生と引っ張り合う。
♪ 指の瞬発力をつけるためには、段差のあるところで指をこすり落とす。
これはどこでも何気なくできる事である。
♪ グランドピアノのハンマーを見ながら弾いてみるのもとても効果的である。
♪ 音色については、1回目は指先で弾く、2回目は指のハラで弾く、というふうにして、
音色の違いを初歩の段階から感じさせていく。
♪ 又、小さい時から「音のバランス」もしっかり感じてもらうために、「右f、左p」「右p、左f」など、
簡単な曲の時からやらせてみると、音色、バランスなど意識づいて効果的である。
♪ 脱力についての効果的な方法として、肩の力を抜くのではなく、
逆に力を入れて肩を上げて一曲弾かせてみる。
弾きづらさを生徒に感じさせて、肩の力をストンと抜いて弾かせて
みる。違いを感じとって脱力を意識させていく。
♪ ブレスについては会場が爆笑するくらい楽しく、なるほど、と
思わせる方法を教えていただきました。題して「鼻からうどん作戦!」
なんと奇抜な方法、と思いましたが、生徒にとって楽しいイメージトレーニングであれば、
レッスンも楽しく何よりピアノを弾くことが喜びになるのではないでしょうか?
今日の講座を受講して感じたことは、生徒と共に体感し、喜び溢れるレッスンになるよう日々
努力していこうと思いました。又、先生の諦めない姿勢に感銘しました。
(Rep:ピティナ鯖江ステーション 中村紀子)