2013年10月2日、今回再び石井なをみ先生をお迎えして、
日本バッハコンクール課題曲セミナーが開催されました。
最初にコンクールを始められたきっかけをお話していただきました。
そして、コンクールをすることでレベルが上がっていくし、いい勉強にもなるということでした。
バッハの演奏では、テンポや何調かによってキャラクターが決まっていくので、
一貫したテンポ、音の粒をそろえる事、リズムをそろえること、左右違う表現をすること
(バロックの歌い方で)、16分音符の歌い方等。
それと、縦と横の整理をすること。縦とはハーモニー、リズム、和声感、緊張と弛緩など。
横とはフレーズの歌い方、テーマの弾き方、ダイナミクス、ゼクエンツがどこにあるのか等。
事例をとりあげて細かく、詳しく教えていただきました。
そして練習方法は2声の場合は片手で練習できるかもしれないが、3声の場合はそれが
出来ないので3層に分けて練習する。右手を弾いて左手を歌ってみる、その反対もしてみる。
練習番号をつけてランダムで弾いてみる。ゆっくり、きちんと丁寧に弾く。
その時、ただ弾くだけでなく目的をもって練習する。
昨年のセミナーの復習で
(1)片手の独立(2)構成の分析(3)両手のかみ合わせ、和声感
(4)拍節感 (5)アーティキュレーションについて
(6)ダイナミクス、強弱の考え方
も項目ごとに取り出してお話していただきました。
お話の引き出しがたくさんあり、的確にしかも分かり易く私たちに
丁寧にご説明していただきました。
その後、幼児Aコースから小学5、6年Bコースまで、演奏と良くない事例、ユーモア
あふれるお話でいずれのお話も指導の在り方として私たち講師が共感したり、気が
付かされたり、又、知らないことなど石井なをみ先生からたくさん教えていただいて
とても参考になり、受講された方々も良かったと言われておられました。
今回のバッハコンクールの意義にご賛同いただき、多くの皆様にご参加いただける
ことを楽しみにしております。
(ピティナ岡山支部 藤井)