2013年7月10日(水)10時よりカワイ名古屋2Fコンサートサロン"Bourree"にて関孝弘先生
講座「ショパンが残した教則本1」を開きました。
新しいピアノ技法を編み出したショパンのピアニズムについて大変分りやすく
お話していただきました。姿勢、手&指、音階の練習方法、理想とする音などでした。
ピアノを学習する方、そして愛好家にとって憧れのショパンの作品は素敵な曲ばかりですが、
演奏するためには独特のテクニックが必要であることについて改めて考える良い機会になりました。
正式のピアノ指導教育を受けていないショパンだったからこそ、新しいピアノ技法が生まれた
ということはショパンの作品を演奏する上で重要なポイントでした。
特に、エチュードは難曲が多く、受験、コンクールにおいて生徒さんも指導者もテクニック習得は
大変な道のりです。小学高学年からずーっと学習するべきエチュードですが、愛好家にとっても
魅力的な作品です。ショパン独特のテクニックについて知ることで練習のヒントとなったことと
思いました。
どういった音で弾きたいのか? 目指す音、音楽を広く持つ事で演奏の幅が広がるのではと・・・
思いました。やはり生の音楽を聴く機会を増やし、音楽を楽しんで欲しいというお話でした。
受験や就職等でピアノを弾くことが減ってきていますが、音楽は人生をかけて享受するもの
ですね。豊かな人生となるようピアノを通して音楽を楽しむことの素晴らしさを改めて感じた
講座でした。
何故ピアノを弾くのか?自分にとって音楽とは一体どういうものなのか?
哲学的な要素が満載で楽しい2時間でした。
関先生、ありがとうございました。
(Rep:ピティナ名古屋さかえステーション 荻野千恵実)