2013年4月22日(月)エルム楽器千歳支店において、赤松林太郎
先生による2013年度ピティナピアノコンペティション課題曲セミナーが行われました。北海道は、セミナーの数が少ないこともあり、当日は地域のピアノ講師、一般の聴講者、遠方からのピアノ講師も含め会場は満席で熱気に満ちていました。
赤松先生は一時間以上も延長して、A2級からC級までの課題曲の解説と演奏、さらにはミニコンサートまでしてくださいました。(なんて贅沢なんでしょう!)
一般的な課題曲セミナーといえば、先生が全級の課題曲のうちいくつかピックアップしたもので、特に注意すべき点を模範演奏するスタイルが多いのですが、ピアニストである赤松先生が模範演奏してくださったもの、それが既に小品のコンサートという、ありがたい講座となっています。
日頃からたくさんのレッスン生を指導されているので、ホワイトボードで、演奏ポイント等を包み隠すことなく伝えていただきました。
特に印象的だったのは、赤松先生ご自身が国内に限らず現在も海外で演奏、勉強なさっているので、一曲一曲に対する時代背景や地域独特のスタイルを考え、それにあった演奏にするための知識の豊富さと説得力です。
例えば「ハンガリー舞曲」のリズム感は、他の地域の舞曲とどう違うのか等を楽しいエピソードを交え実演してくださって、会場の皆さんは熱心にメモをとっていました。
私達がついついやってしまいがちな「教則本的な演奏」というものから「キラリと光る演奏」になるために、ピアニスト・指導者である赤松先生の提示してくださる「押さえておきたいポイント」は、とても重要なものです。これからもコンクールに限らず、「素敵な演奏が出来る」生徒さんを育てるハウツーとして、我々ピアノ講師は、適切な指導に役立てることでしょう。
今回受講された先生方の生徒さんは、コンペティションではきっと素敵な演奏をしてくれるに違いありません!
このように素晴らしい講座を北海道という地域でこれからも盛んに行っていただき、我々ピアノの先生の意識を高め、果ては地域全体の音楽レベル向上ができるよう、地域における楽器店のご協力を今後もお願い申し上げます。
(Rep:バスティン研究会 音楽教材研究会in 千歳 杉山 智子)