この夏、当地区で初めてピアノコンペティションが開催されるということになり、まずはそのキックオフ的イベントとしてかねてより親交のありましたピアニストの赤松林太郎先生に3月16日(土)三田市立総合文化センター 郷の音ホール リハーサル室におきまして、2013コンペティション課題曲(A2級からC級)の説明会を行っていただくことになりました。
ただ、やはり初めてのコンペ開催ということもあり、まだまだこの地区ではコンペ一本での集客は難しいかもということで、コンペに参加されるお子さんや保護者の方、また一般のピアノ愛好家の方々も巻き込んだ形で行うトークコンサートという形式で今回は行っていただきました。
結局ふたを開けると約8割がピアノを指導されている方々で、残りの2割がお子さまや一般の方というような分布。ある程度は専門的な話をしても大丈夫と踏まれた赤松先生はA2級から丁寧に一曲ずつ演奏を披露してくださり、説明をされました。
とはいっても専門的な内容ばかりではなく、目線を低くして音楽の基礎の部分をしっかり丁寧にお話しをしてくださいました。
音楽用語の語源であるとか、同じ作曲家の別の楽曲にも同じようなフレーズが使われていることであるとか、課題曲とは別に有名な曲を一節演奏されたりとか、音色と指の使い方であるとか、効果的なペダリングであるとか、ピアノをご指導されている方々にとってはもちろんですが、そうでない方にとっても非常に興味深く、退屈することのない2時間半のセミナーでした。
終演後、一般の来場者の方々にお話しを伺うと「ああいうことを考えて演奏をしているということがわかっておもしろかった」「赤松さんの演奏の設計図を見れた感じだった」と主催者としても非常に嬉しい感想をいただくことができました。
ピアノの先生のための講座も大切ではありますが、一般の方も巻き込んでのトークコンサートは今後の広がりが期待できるおもしろい試みだと思います。出来れば当地区では今後もこの形式を続けていき、ますますピアノ熱の高い地区に育てていこうと考えています。
(Rep:ピティナさんだステーション 平瀬 友喜)