2013年2月14日(木)ヤマハミュージック大阪・堺店にて、保科陽子先生の「思春期レッスンアプローチ」のセミナーが開催されました。
会場は満席の64名! 保科先生のセミナーへの期待が高まっていました。保科先生は、とても分かりやすい言葉で理解しやすいように進めて下さるので、受講していて頭の中がどんどん整理されていき、解決策が見えてきます。
思春期への具体的なアプローチに入る前に"先生が生徒にレッスンをするということは?"
という投げかけから始まり、生徒からの"話す・表現"に対して、先生は"聴く・共感"など
受け止める、というピアノの連弾に例えられました。
続いて、思春期での問題点や、先生・保護者・生徒が、その時期について感じている
"思い込み"についてを、参加者同士でディスカッションするワークを行い、思春期の問題点が
具体的になってきました。
「思い込むということは、視野が狭くなっている状態なので、コミュニケーションによって視野を
広げてあげよう」という先生のお話に、1つの解決策を見出しました。
そして、お話しは思春期アプローチの核心へと進んでいきました。
先生が生徒のために良かれと思ってしている行動や言動。
これが、生徒には伝わらないのはなぜか?
先生の想いは良くても、生徒に投げかける、その時の"言葉"は?
先生の一方的な想いだけで、言葉を投げかけていないだろうか。
生徒の気持ちを聴くことによって、投げかける"言葉"は違ってくる。
"話す"前に、生徒の言葉を"聴く"→"受け止める" →"共感する" →"承認する"先生のお話しを聴いていると、レッスンで生徒との会話の数々が浮かんできます。
「あ・・・あの時、こう言えば良かったんだ」「このように接していたらな・・・」
最後に、思春期の色々な生徒さんのタイプを例に、レッスン現場でのやり取りを再現され、
その対応のしかたを教えて下さいました。
笑いあり、盛り上がった雰囲気の中、あっという間の2時間でした。もっと聞いていたかった。
という感想を多くいただき、次回の開催が待たれます。
受講後は、生徒のどんな言葉にも余裕を持って"受け止める"ことができるようになりました。
そこからが、始まりですね。
ピアノ教師は、自身の技術を磨くことや音楽の知識や技術を生徒に伝えることはもちろん大事
ですが、このような"指導の力"があってこそ、それらを生徒に充分に伝えることができ、生徒の
力を引き出すことができるのだと思いました。
"生徒の中に答えはある!"
(Rep:ペース・メソッド研究会:山田和子)