【実施レポ】良い練習・悪い練習(深谷直仁先生)

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2012/11/02
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2012年10月29日(月)ハーモニーホールふくいに於いて、
深谷 直仁先生「良い練習・悪い練習-正しい練習で
才能も開花-」
の講座が開催されました。

先生の開口一番「私は15歳の時からピアノを始めました。」とのお言葉に、より一層の興味が募る講座となりました。
講義は細かく11のテーマに沿って進められて行きました。

♪ 広義の練習という項目では、生活体験の中でピアノを始める以前に見聞きした事、感動した事が大切。そして音楽は抽象的だけれど学校教科や他の芸術で体験したことなどをいろいろな事に置き換える事で音楽表現の可能性が広がっていく。これらは演奏に役立つというよりも、良い演奏のためには必要不可欠である。だから生徒の演奏表現上、本人に何が欠けているのかをこの中から見つけていくのが講師の役目であるとおっしゃられていました。

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♪ 必要練習・練習期間のところでは、1日の練習時間は年齢・基礎力・志向性・練習要素などの違いにより、必要練習時間は大きく異なるが、世界のピアニストの例を参考にするならば、長い時間練習をしたほうがよいということでした。この中には譜読みは早く終わらせて表現とテクニックに時間をとることが前提となっています。
練習をスムーズにし、強いストレスを感じなくするための基礎力のつけ方、上達の秘訣、幼児期の練習、モチベーションの上げ方、保ち方、その他の練習方法等、テーマごとに用意された資料を元に丁寧に説明してくださいました。

「良い演奏は間違えないことではない。表現力豊かな演奏である。」ともすればミスをしないこと
にばかり神経を使ってしまうことに反省を促す言葉ですが、今回教えていただいたさまざまな
音楽的要素、練習的要素etc.を駆使しながら自分の眠っている脳をいろいろな方法で呼び起こし、
今後のレッスンに取り入れていきたいと思います。

生徒にとってテーマが身近に感じられるとあって、生徒の父兄が仕事を休んで参加されるなど、
多くの方が熱心に聴講されたとても有意義な2時間でした。

深谷先生のピアノ教育に真摯に取り組んでいらっしゃる姿がとても印象的でした。

(Rep:ピティナ鯖江ステーション  上島みどり)


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