2012年6月11日(月)、日響楽器池下店2Fホールにて下田 幸二先生によるセミナー
『ショパンを弾こう「マズルカを中心に広がる世界」』が行われました。
ショパン研究の第1人者である下田先生のお話しを名古屋で聞くことができるということで、
会場は大勢の熱心な先生方で埋まりました。
ショパンのマズルカは、今までずっと手が届きそうで届かない存在だったので、
今日のセミナーを楽しみにしていました。
セミナーは、下田先生によるショパンのマズルカop.17-3の素敵な演奏から始まり、
会場はマズルカの世界へと引き込まれていきました。
「マズルカ」は、ポーランドの3拍子の舞踏で、クヤヴィアク、マズル、オベレクに大別される
3つの舞曲の総称。ショパンのマズルカのほとんどは、この中からの2?3舞曲の総合体で
できているということを、例をあげて演奏しながらお話しくださいました。
この3つの舞曲による舞踏の様子を映像で見せて頂いたことが、鮮明に私の中に残り、
実際のリズムや民族的な雰囲気にふれることが、いかに大切かということをあらためて
感じました。
マズルカの要素は、ショパンの他の作品の中にも沢山見られるということも演奏を交えて
示してくださり、マズルカを知ることが他の作品の理解へとつながっていくと実感しました。
今まで、このことにあまり着目せずにショパンを弾いていたことを後悔しました。
ショパンに近づくための道筋が少し見えたような気がします。
さらに、ショパンのペダリングや楽譜についても興味深いお話しを沢山して下さいました。
先生の広くて深い知識の中からのお話しが、ユーモアも交えてどんどんとび出し、
先生のショパンへの大きな愛も感じられる中身の濃い2時間でした。
(Rep:ピティナ名古屋支部 赤松 佳容子)
★次回セミナー告知★
小倉 郁子先生による 【幼児期のテクニック指導のポイント-幼児期の指導法・親学-】
◆日時:2012年10月1日(月)10:00-12:00
◆会場:日響楽器池下店 2階ホール
◆受講料:PTNA会員:3,000円/一般:3,500円/※シリーズ講座 4回通し券:10,000円
◆内容:小さな手にあった幼児期の指導法、手づくり・指づくりのノウハウ、五感
(音感・リズム感・拍子感・和声感・速度感)をバランスよく身につけるための具体的な
レッスン方法等をご紹介します。情緒と感性をはぐくむ、技術習得を目指します。
◆お問い合わせ先:ピティナ名古屋支部 TEL: 052-751-6161(日響楽器内)
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