2012年3月21日(水)、オリエント楽器豊川店2Fミュージックサロンにて、菊地 裕介先生
による『2012年度ピティナコンペティション課題曲説明会』 が行われました。
A2級からC級のバロックから近現代までの課題曲全曲と、D級は受講者のリクエストに
応えて下さり、課題曲の中から希望のあった曲全てを取り上げてアドバイスをしてくださいました。
セミナーは、A2級から穏やかに始まっていきました。先生の奏でる音色の美しさ、生き生きと
したリズム、愉快で快活な表現、説得力のある演奏は、大変に魅力的で、開始直後から
セミナーの会場中が菊地先生の音楽の世界にあっという間に引き込まれていきました。
C級やD級は、迫力のある演奏にまるでコンサートの会場にいるようでした。
曲ごとの解説は、作曲家の人生や時代背景も織り交ぜながら、大変にわかりやすく
教えてくださいました。調性感、和声感、フレーズ感、曲全体の構成の仕方など大変に
勉強になりました。コンクールを最終目標としてとらえるだけでなく、音楽を充実させるための
大切なアドバイスだったように思います。
楽譜をよく見て、考えて、何度も音で表現をし、しっかりと自分の音楽を確信する事。
優しい口調の中に、大変な情熱を感じ、2時間はあっという間で、とても足りないくらいでした。
ワンポイントをまとめた内容は、バロック、古典は特に、ピアノだけではなくオーケストラの
編成をイメージした音作りをする。スタッカートは、ぶっきらぼうにならないで、レガートで
練習した後、切っていく。
ペダルは指でレガート奏ができるようにもすること。それからペダルをつけていく。
倚音を見逃さない、など書ききれないくらいです。
今回教えていただいた事を、日ごろのレッスンで、生徒のみなさんとそして自分自身の
音楽の勉強で活かしていきたいと思います。
「確信を持って音楽をする」と語ってくださった菊地先生の音楽に対する姿勢は、今後
音楽を学び続ける上で大変な刺激になり、音楽ができることの素晴らしさを再認識させて
いただける機会になりました。
菊地先生、本当にありがとうございました。
(Rep:ピティナ豊橋支部 加藤美菜子)