【実施レポ】チェルニーは音色と表現の宝箱(日比谷友妃子先生)

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2012/02/24

blog120220nagoya_hibiya.jpg2012年2月20日(月)日響楽器池下店2Fホールにて、
日比谷 友妃子先生による「チェルニーは音色と表現の宝箱」
と題したセミナーが開催されました。
ピアノの勉強に欠かせないチェルニーがテーマとあって、
厳しい寒さの中、会場は大勢の先生方で埋まりました。

セミナーは、日比谷先生が、チェルニー100番を1番から
順に各曲のポイントをピアノを弾きながら説明して下さる、
という形で進められました。

チェルニー100番は、アンダンテからプレストまで、速さも曲想も多種多様。
シューマンのユーゲントアルバムやベートーヴェンのソナタを思わせる曲もあり、テンポの
遅い曲はソナチネやソナタの緩徐楽章につながる・・・とのお話に私は、指の訓練にと
速い曲ばかり生徒に与えていた自分を反省しつつ、どんどん引き込まれていきました。

先生は「ニュアンス」をとても大事にされていたと思います。
♯は明るく、♭はやわらかく、臨時記号はイメージの変わる信号。
半音階はニュアンスのある音階。全部同じでなく、陰影を感じられるように。
連打、トリル、装飾音も全部同じにならず音楽的に。音型は手首を使って、等。
速い曲もはじめはゆっくり、細かいところまでていねいに曲想を表せる速さで
練習する。スタッカートもコントロールできる速さで練習してから、その子に
できる速さまで速くすることを強調されていました。

簡単な曲を和声感、フレーズ感を大切にしながら、音楽のエッセンス、指導の
エッセンスを的確に伝えてくださる日比谷先生にブラボー!!でした。

特筆すべきは先生のピアノ。
気品にあふれた、みずみずしい優しい音色は、今も私の耳と心の奥にしっかりと
残っています!チェルニー100番が、先生の手によって魔法にかけられ、まさに
宝石箱のような名曲たちに変えられたセミナーでした。

時間の関係で、チェルニー30番については、少ししかお話が聞けませんでしたが、
ぜひ次の機会に伺いたいと思います。

(Rep:ピティナ名古屋支部  森崎一子)


★次回セミナー告知★
藤井 隆史先生、白水 芳枝先生による
【2012年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー】

◆日時:2012年3月14日(水)10:00-13:00
◆会場:日響楽器池下店 2階ホール
◆受講料:PTNA会員:3,000円/一般:3,500円/名古屋支部セミナー講座会員:2,500円

◆内容:2012年度ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲の指導・演奏ポイントを、
     人気講師の藤井先生、白水先生が演奏付きでアドバイス致します。

◆お問い合わせ先:ピティナ名古屋支部 TEL: 052-751-6161(日響楽器内)

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