2012年2月6日(月)10:30より、全国でその御名を轟かせて
おられる黒河 好子先生のセミナー『ピアノを弾くからだ』が
ついに広島中央支部でも実現しました。
関西方面にステップアドバイザーとして来られているのをもう
一歩(?)足を伸ばして頂いて...。
急遽決まったセミナーでしたのでお知らせをする期間が十分
でなかったにも関わらず、50名を超える受講お申込みが
ありましたのには「さすが!」の一言でしたが、内容たるや
それを遥かに上回る目からウロコのセミナーでした。
サブタイトルに - 出したい音を出すための体の使い方 - とありますが、導入としてピアノという楽器の特性...重力や力学的なアプローチをふまえ、それに対して人間の身体はどうであるかを実体験と様々な検証を理論だてて分かりやすくお話しくださいました。
DVD付きの著書も販売されておりますが、その本に書ききれなかった裏話的なエピソードも満載で、独特のテンポの良さと相俟ってどんどん惹きこまれ、あっという間の2時間のセミナーでした。
各指の特徴をそれぞれ解説され...例えば1の指(親指)は関節の特性上、内声のレガートを演奏するにはとても長けている指であるとか、2の指(人差し指)は一番自在に関節が曲がり、一番高く上がる指だけれどそれゆえに上から叩き付けてしまう奏法になってしまうのに要注意とか...またそれをベースに「弾きやすい指使い」と「音楽的に弾ける指使い」は違うことにも言及され、ピアノ指導者としてのみならず演奏家でいらっしゃる黒河先生ならではのご説明に深く納得することができました。
講座終了後は続編を期待されるお声を沢山、事務局の方にお寄せ頂いておりますので、第2弾
を企画・開催したいと考えております。
(Rep:ピティナ広島中央支部 中津美和)