【実施レポ】美しい響きのための演奏法(清水皇樹先生)

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2012/01/25

120123nagoya_shimizu.jpg2012年1月23日(月)日響楽器名古屋池下店2Fホールにおいて、清水 皇樹先生のセミナー「美しい響きのための演奏法」 が、100名の熱心な参加者の中開催されました。
 
清水先生は、ヨーロッパで研鑽を積まれた素晴らしい演奏家であるとともに、優秀な生徒さんを多数育てられ指導者としても有名な先生でいらっしゃいます。

セミナーは、清水先生がヨーロッパで師事された3人の先生から受けられた薫陶をお話しいただき、それを実際に音で感じられる公開レッスン形式で行われました。
 
 日本とヨーロッパのピアノ教育の違いや、音楽以外の芸術や文化から得るものの大きさ、
また演奏家としての心構えなど、多岐に渡るお話は大変興味深いもので、ぐんぐん引き込まれて
いきました。その中で特に、モスクワ音楽院のレフ・ナウモフ先生から伝えられた「全身全霊で弾く」「表現するために心を開く」という言葉は私の心の中に大変強く残り、セミナー後もずっと
噛みしめています。

 そして公開レッスンにおいて、ショパンのノクターンop.27-2では、ショパンの楽譜を読み取る
コツやヒントを教えていただき、音の方向性をよく考えながら1音に思いを込めて弾くということの
重要性を改めて認識させていただきました。また、ドビュッシーの前奏曲より「水の精」では、
リズムや拍を厳密に正確に守りながらも、出てくる音は自由でファンタスティックであり、
響きの混ぜ具合をコントロールしながら弾くということを演奏でわかりやすく示されました。

 このように具体的に音で表現していただくことによりさらに理解を深め、様式感や和声感の
さらなる重要性を認識し、尚いっそうの勉強の必要性を感じています。
 
 楽譜を深く読み取り、読み込み、作曲者の思いを音にするためにピアノや音楽のみならず、
いろいろな知識や教養を得て感性を磨き、美しい響きのために努力していかれる清水先生の
お姿に大きな感銘を受けたセミナーでした。

(Rep:ピティナ名古屋支部   野原眞由美)

 

 

 


 


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