2011年6月12日、町田ハーモニーホールにおいて、江夏 範明先生による「続・指導者スキルアップセミナー(全3回シリーズの2回目)」が開催されました。
前回に続いて、公開レッスンという形で行われ、今回はピティナ・ピアノコンペティションに出場する4名の受講者(A1からC級)に、午前、午後にわたりたっぷりと時間をかけて課題曲をご指導いただきました。
江夏先生の優しく温かいお人柄と、ユーモアあふれる楽しいお話に、会場内はとても温かい空気に包まれ、受講する子供たちも笑顔に溢れ、のびのびと演奏しました。先生の楽しくも的確でわかりやすいアドバイスにより、見る見る間に生き生きとした演奏に変わっていく様子に聴講している私達も引き込まれていきました。先生は、多くのコンクールで審査員をされている豊富なご経験から、コンクールで印象に残る演奏をするには、音は、聴いて下さるお客様のためにどこを聴かせたいのか、何を伝えたいのか、しっかり意志を持って表現することが大切、と話され、その言葉にはとても説得力があり、日頃からホールで響く音作り、ストーリーを作って演じさせる表現力を身につけさせるようなレッスンを心がける必要性を感じました。
コンクールを上手に活用し、多くのステージに上がる事で経験を重ね、じっくりと曲に向き合う勉強と、レパートリーをたくさん増やし、音楽力をつけていく勉強両方をバランスよく指導し、子供たちの将来を見据えた方向性をもった指導をしていくことが大切、と熱くお話下さった先生のお言葉が胸に響きました。受講者、聴講者共に様々な角度から学べ、大変素晴らしく有意義なセミナーになりました。
江夏先生、どうもありがとうございました。
(Rep:ピティナ町田支部 ?木久美子)