【実施レポ】ピティナ・コンペ課題曲公開レッスン(稲垣千賀子先生)

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2011/05/24

blog110521hikone_inagaki.jpg2011年5月21日(土)ひこね市文化プラザエコーホールで
稲垣 千賀子先生によるピティナピアノコンペティション課題曲
公開レッスン
を開催しました。
今年ピアノコンペに挑戦する5人の生徒さんがレッスンを
受講しました。A1級が1人B級が1人C級が3人です。

会場では多数のピアノの先生と親御さんが聴講しました。
稲垣千賀子先生にお会いしたときに「課題曲の受講生に初めて会ってその場で直せないような技術的な課題が見つかった時にはどうするのですか?」とお伺いしたところ、「その場でとても治せないような事でも気が付いたことは私ははっきり指摘して差し上げます。その場で治らなくても課題として持っていけばいつか弾けるようになります。」とお答え頂きました。

彦根地区では公開レッスンは初めてことでしたので、色々な心配がありました。
課題曲といっても同じ級でもたくさんあって課題曲公開レッスンで生徒さんがみていただく曲が、
聴講するピアノの先生が聴きたい曲つまり生徒に弾かせる予定の曲でない場合もあります。

実際、当日の曲を見て出席を取りやめた人もいました。でも公開レッスンは課題曲の説明をするだけのものでは無いということが会場にいた人には良くわかったことでしょう。この公開レッスンはコンペにでない人にとってもとても有意義なものでした。この公開レッスンにいかなかった人はとても残念でしたよ。

「手のひらの真ん中に音を集める。」「指先に神経を集中して美しい音をつくる。」
「フレーズの頭としっぽを明確にする。」このような事について稲垣千賀子先生は課題曲を
通じてお話をなさいました。
「手のひらの真ん中に音を集める。」というのは「来てます。来てます。ハンドパワー!」みたいですが、音がバラバラになっている子も、これが出来ると音がバランスよくまとまって出るようになります。これは次の「指先に神経を集中して美しい音をつくる。」の前提になるもので、指の力の集中するところが手首になれば当然手首がかたくなって動かなくなります。

仕方が無いので、この状態で腕を抜いたり入れたりしてニュアンスを出す人がいますが、小さいな表現ができず大雑把な表現になってしまいがちです。会場のアンケートで一番話題になっていたのは「えんぴつでピアノを弾いてもニュアンスが出せる。」という稲垣千賀子先生のパフォーマンスでした。

「ホラ、鉛筆で弾いてもニュアンスを出すことが出来ます。だから指に神経を集中すればもっと多彩な繊細な表現をすることが出来ますよ。」というお話しです。さぞ今頃はお家でピアノを鉛筆で弾く人が続出していることでしょう。立派な会場で良いピアノで課題曲の公開レッスンをできたことは生徒さんにとってとても役にたち聴講していた先生たちにも意義深いものとなりました。

生徒さんはこの後のピアノステップで課題曲を演奏したのですが課題曲公開レッスンで先生から指摘された課題を早速克服してきたそうで、子供たちの可能性は計り知れないと思い、今更ながらたくさんの宝を私たちは与えられているのだなあと思いを新たにしたところです。今後の課題としてですが折角のこの課題曲公開レッスンをもっとたくさんの人に聴講していただきたいと思います。

(Rep:ピティナ彦根ステーション )

 

 

 



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