2011年1月24日(月)島ピアノセンターにて、
江崎光世先生のセミナー「たかが連弾されど連弾
- 音楽性を育てるための、ピアノ連弾からのアプローチ」
を開催いたしました。
連弾やアンサンブルのレッスンへの取り入れ方、アンサンブルの基礎作りなど、豊富な指導経験の中から、わかりやすく解説していただきました。
★前半は、VTR映像を見せていただきながら、先生が実践する連弾活用法について
説明されました。
・連弾を体験することで、まず耳が変わってくることを実感。
・次に音色を求め、弦、管、打楽器とのアンサンブルを取り入れる。
・ソロの演奏においても自発的に音色の違いが出せるようになる。
・6手、2台、コンチェルトなど様々な形態を体験させる。
・読譜力がつき、楽譜を立体的に読めるようになる。
・導入から連弾を初め、誰とでもパートナーを組めるようにアプローチ。
・レッスンに定期的に組み込み、5年、10年と長いスパン続けてみよう。
★後半は、受講生の連弾演奏に指導を交えながら、より具体的な解説でした。
声部のバランスを変えていく実演は、同じフレーズがこうも響きが変わるものかと、
興味深い内容でした。
・楽譜はスコア形式にする。
・椅子はハの字型に置くと肘がぶつかりにくい。
・アインザッツは、実際のテンポで2人が一致すること。
・各声部のバランスのとり方。
・導入期には、響きの美しい曲を。
・本番前には、演奏を録音して聴き合い、意見を述べ合う。
限られた時間の中、江崎先生のこだわりが随所に感じられ、連弾の活用がもたらす
効果を再認識いたしました。
(Rep:ピティナ沖縄支部)