【実施レポ】生涯学習時代のピアノ教室経営(沢田菊江先生)

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2010/09/17

2010年9月9日(木)、東音ホールにて「生涯学習時代のピアノ教室経営」
沢田菊江先生のセミナーが開催されました。

★講座は、まず現在のピアノ教室に於ける生徒数と月謝について検証されました。
 (ピティナ先生紹介掲載情報より)
 1教室当たり20名以下の生徒数が圧倒的に多く、続いて30名以下、10名以下と続きます。
 月謝は¥6000から、7000から、5000からと続きます。
 ちなみに,カワイ音楽教室は、初級で¥9150となっており、個人の教室の月謝は安すぎて
 職業として成り立たないという事になってしまいます。
 (先生の様になりたいという憧れや、夢がなくなってしまいます。)

★次に、人気教室、そうでない教室の2極化が進んでおり、人気教室での取り組みをお話しに
 なりました。
 共通しているのは、生徒が何を求めているかを察知し、手間を惜しまず、夢、喜びを与える
 努力をしています。ホームページを開設している事も共通しています。

★次に、ピアノ教師は、教師としての自分と事業主としての自分のバランスを取ること事が
 大切です。教師としては、指導力を磨くという事、事業主としては、教室を運営するという事で、
 教室を運営する為に大切な事は、レッスンは契約であるという認識をしっかり持つ事です。
 その為には、クレームがでない事が大切であり、言いにくい事は文章にする、特に、お金の
 トラブルに注意しなくてはならない。
 又、発表会は生徒に夢を与える場であり、先生にとっては宣伝の場でもある。
 コンペやステップは、自分の指導力を認識する場であり関わる事は先生自身の為になる。
 
 生涯学習としてのピアノ指導として、大切なことは、音楽的な自立→読譜力をつける事、
 その為に沢田先生が行われているのは、3つのポジションでのドミソを徹底的に教えて
 いるそうです。又、生涯ピアノを続ける上でレパートリーを多く持つ事、自分の意思で
 ピアノを習いに来る大人は、ニーズに合ったレッスンを行う事、何を求めてレッスンに
 来ているかを掴む事です。

 職業としての意識を持って仕事をすることが、結果、すたれないピアノ教室作りに繋がる。
 月謝や、発表会費用など、なかなか先生どうし聞きづらい事など講座でお話し頂き、
 胸の閊えが取れた有意義な2時間でした。                        
 (Rep:東京音楽教材研究会 高野早苗)


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