4月25日 ポピュラー指導法セミナー
講師:佐土原知子先生 於:東音ホール
天候不順な日々が続いていましたが、この日は「待ってました!」とばかりのぽかぽか陽気♪
巣鴨駅前の<東音>ホールにて、毎年恒例となった 佐土原知子先生のポピュラー指導法セミナーが開催されました。遠くは青森、秋田、福島、長野、大阪、名古屋などからも、定員を超える参加者が所狭しと会場を埋めました。
セミナーの内容は、
いつもながら、佐土原先生の準備万端ぶりには、頭が下がります。 今回も、映画の挿入歌やすべての《原曲》もご紹介いただき、メロディーのリズムの取り方が大変よくわかりました。
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- 例えば、フランス民謡「クラリネットをこわしちゃった」では、耳なじみのあるコーラスのほか、オリジナルフランス語バージョンの歌詞も。
メキシコ民謡「ラ・クカラーチャ」(なんと、ゴキブリという意味!)では、民族衣装を身にまとった陽気な男達のコーラス、「ラ・クンパルシータ」では、アルゼンチンタンゴを舞う男女、バンドネオンの映像等々・・・
もはや恒例のお楽しみともなった、丹内先生のリズム講座。この日の三種の神器は、おなじみの鍵盤ハーモニカに加え、新たに、トライアングルとタンバリンが仲間入り。とっても身近な楽器たちが、真弓先生の魔法にかかると 不思議やふしぎ...超高級なアンサンブルへと大変身いたします。
ボサノヴァ(「オルフェの唄」)で、大きく2拍子をとりながらのリズム打ちは、会場が一体となった和やかムードのひとときでした。
それぞれの特徴や歴史、ステップ課題曲として人気の高いディズニーやジブリの曲について、豊富な参考資料が配布され、「なるほど~」と、新たな発見がいっぱい、おなかいっぱい、お土産いっぱい 盛りだくさんの3時間でした♪
そして、超豪華!講座の締めくくりに、最高級のデザート?...
課題曲である「2つのメヌエット」...なんでも塩谷氏直々に、演奏のアドバイスをいただいたとのことで、完璧なテクニックに加え、構成感、和声感 すべてにおいて素晴らしく説得力のある芸術品でございました。
続いて、「バッハインベンション第1番」を、塩谷哲さん と、ご自身それぞれの編曲で。そのあともまた、クラシック曲の華麗なる大変身シリーズを奏でてくださいました。
それにしても、可憐な姿と あの細い指から なんて情熱的で こちらの心に ズンッと響く何万色もの音たち、無限の質感が生まれ、確実に脳の何か波?が反応したと思われる なんともいえない心地よいグルーヴが 伝わってきたことか。久しぶりに 心震える感覚を味わいました。 もともと クラシック一色だった あすかさんが、(意外にも!)苦労しながら、色々なことを聞きまくり、いろいろ曲を聴きまくり(塩谷哲さんも、たくさん「聴く」ことが大事とおっしゃっていたそうです)...と、少し身近に感じられた瞬間もあったような。
その後、佐土原先生のナビゲートで、松本あすかさん、丹内先生、参加者のみなさんで 楽しいお茶会をいたしました。
ここで、再度タンバリンの実習も行われ、全員でリズム体験も!日頃の悩みや質問も飛び交い、和やかなひとときとなりました。
いまや、ポピュラーの指導は、避けて通れない世の中。
クラシックと相反するものという意識を捨て、レッスンの中で共存させつつ、ジャンルを隔てた音楽本来の魅力を、生徒に伝えながら、自分自身もますます深くハマっていくのでしょう♪
ご紹介いただいた新しい楽譜を数冊かかえ、心には 極上の宝物を携え、それぞれのレッスン室へと持ち帰りました。
(●Rep:松田映子先生)