2010年4月8日(木)、今回は、「ピティナ・コンペティション課題曲アナリーゼ楽譜」を手がけていらっしゃる秋山徹也先生をお迎えして、
2010年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナーが開催されました。
まず秋山先生は白板に、
縮少・宿節・転回・反行・逆行・拡大 等の分析のための用語を書かれました。それから、それらの用語を使いながら、おもにA1級からC級までの各課題曲を分析し、指導にあたってのポイントを説明してくださいました。
秋山先生が全体を通しておっしゃっていたのは、
曲の中の転調や和音の変化を色の変化のようにとらえ、たとえば、
♪ IIは短三和音で、ためらいの気持ち、
♪ IVは開放されくったくなく明るく見渡すような感じ、
♪ Vは緊張してまっすぐのぼり上がるように など、
ことばで表現してからそれを音で表現するということでした。
また、きちんと分析すれば、強弱やメロディーの出し方も自ずとわかり、必ずしも楽譜に書いてある
記号通りでなくてもよいということでした。
楽曲分析というと難しいイメージがありますが、楽曲分析することによって作曲家の意図を客観的に楽譜から引き出すことができるようになるのだと実感しました。
楽譜をよく読んで、構成や和声の流れ等をつかんで表現に活かすようにしていきたいと思いました。
(Rep:東京音楽教材研究会 多部田 玲子)
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