2010年3月9日(火)オリエント楽器 豊川店ミュージックサロンにおいて2010年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲説明会が行われました。
講師として、杉浦日出夫先生がおいでくださり、A2級からD級までを7つの項目に分けてご説明、
演奏をしてくださいました。
(1)メロディー
日出夫先生は、メロディーを歌うということをとても大切に考えておられ、セミナーの中では
先生ご自身で終始穏やかなお声で歌われながらの演奏でした。
歌うことにより、体の中で鳴っているものを感じとります。そして、指に合わせて弾くことで
自然に歌い、表現できるようになるとお話くださいました。
(2)リズム
基本的なリズムから、曲の特徴をつかんだセンスの良い表現法を教えていただきました。
(3)ハーモニー
I IV V の和声を感じながら弾く。和声定型が自然に身に付くストーリーを言葉として
あらわす。また、長短の変化を明確に捕らえる必要性を強く感じました。
(4)奏法・強い音・美しい音
奏法に関しては、何年かかってもいいので、いかに徹底させるか
が大事。自然に重心をかけて弾く自然双方、手の重さをかける体操など、実際にやって
見せてくださいました。
(5)レガート、スタッカート
レガートは、指・手首・腕・上腕の4種類を使い分ける。4、5の弱い指のスタッカートは、
1、2指に変えても良い。
(6)楽譜
バロック曲は、アーティキュレーションが楽譜によって異なるので、自分で勇気をもって
直して弾いても良い。
(7)指づかい、取り方など
体の中にあるリズムを出す弾き方として、相づちをうつ感じで音を加えて弾く練習方法を
教えていただきました。
テクニックの3つの基礎として、「大きく」「美しく」「速く」。
これらは、歌って弾くためにも重要なポイントとなることだと強く印象に残りました。
普段のレッスンの様々な場面で生かすことのできる実践的な内容もあり、
多くのものを学ばせていただきました。杉浦先生、ありがとうございました。
(Rep:ピティナ豊橋支部 仁木慈子)
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