2010年2月15日(月)みずほ楽器4Fスタジオにおいて、待望の永瀬まゆみ先生をお招きして
「導入期から先取りでテクニックを育てよう」の講座が開催されました。
多くの生徒さんを全国のトップレベルに導く永瀬先生の指導テクニックを学びたい!!と
熱心な先生方で会場は満席となりました。
永瀬先生は小さいお身体のどこからそんなパワーが??と驚くほどの"Presto Appassionato"で
2時間半、テキストにそって盛り沢山の内容を、即レッスンで実践できるようにわかりやすく
教えてくださいました。
<8つのテクニック>
♪ 指の独立(リズム変奏→その組み合わせ)
♪ 二音のスラー(手首を使う・指だけで↓↑)
♪ 腕の重みの使い方(肘を自然に使って)
♪ 手首の回転(柔軟に円を描くように)
♪ スタッカート(落とす・跳ね上げる)
♪ ノンレガート(腕を使う・指だけで)
♪ バランス(左右のバランス・和音のバランス)
♪ 強弱をつける(指先→腕の重み→体の重み)
それらの応用とスケール・カデンツ・アルペジオ
以上8つのテクニックは、始めは完璧にできなくても先に進んでOKですが、何度
も繰り返して定着させることが大切であり、その基本テクニックを組み合わせたり、
より高度なものに発展させていく方法や、効果的な言葉かけ、その時々に大切な
ポイント等を良い例・悪い例を交えて具体的に教えて頂きました。
レッスンの際、今、その生徒に必要なテクニックを瞬時に見抜き、自分の引き出しから
自由に取り出して的確に与えることができる技術が大切だな、と思いました。
そのためには、指導者は常に耳を澄まし、センスを磨き、情熱を持ち続けなくてはならない、
と改めて感じました。
「私のもっているものはすべてお伝えしたい!!」と熱く語られた永瀬先生、
沢山の指導テクニックの他にも、
☆線を引かず、子供の可能性を信じる
☆音と共に心が動く。心で感じ音であらわす
☆工夫とアイデアでレッスンを創作する
・・・等々心に響く素敵なお話をしてくださいました。
心で感じて心が動き、音で語れる生徒-"本物の表現"ができる生徒-を育てるために
豊かな感性をもち、言葉かけを工夫することがとても大切だと教えて頂きました。
深く濃い内容に加え、楽しいエピソードや生徒さんの素晴らしい演奏、レッスン風景等
じっくり見て聴いて必死でメモをとりつつも笑い有り、感動のため息有りで大満足の
講座でした。永瀬先生、本当に有難うございました。
(Rep:ピティナ島根西部支部)