◆ 小林仁先生のコメント
ショパン生誕200周年という年にあたり、ショパンのピアノ音楽を新たな観点で見直してみることは有意義なことと思います。 ショパンの音楽の理解に欠かせないのは、舞曲、という観点です。ショパンの最初の作品も最後の作品も舞曲(ポロネーズやマズルカ)であり、とくにマズルカは生涯にわたって作曲され続けてきました。このことを抜きにしてはショパンの理解は片手落ち、といわざるを得ません。どの国にも民族にも舞曲はあり、日本にももちろんありますが、男女一組になって踊る、というのは日本では私は知りません。とくにマズルカはやっと最近、若い頃からなじむ、という傾向は見られるようになってきましたがこれはいいことだと思います。何ごとも「習うより慣れろ」という言葉もあります。マズルカもポロネーズもワルツもほとんど自分で踊ったことはない、という日本人の観点からお話を進めます。(ピティナ・徹底研究シリーズ「ショパンの舞曲」 2010年5月3日バリオホール)
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