2009年12月14日(月)山形テルサ・リハーサル室において、
金子勝子先生を迎え、「指の支えを作る!音楽的指作り」
というテーマでセミナーを行いました。
内容は、効果的な指のトレーニング・指のコントロールを
高めるには
♪ 実際の演奏の中で生かす
♪ 効果を実感する
ということで、講座で実際に参加者お一人ずつに体験していただきました。
◇ 金子先生がお作りになった、指ささえのメトードを
利用することで、瞬間に指の力を抜く体験をしました。
その体験で良かったことは、
♪ 力を入れ続けて弾くと、音が重たく堅くなる。
♪ 押しつけて弾く子供でも、そのあとに力を抜くことを覚えさせると、まろやかなレガート奏が
うまくなることが狙い。
金子先生のお話で、目新しい発見は、ハノンを長々練習させるよりも時短練習が
出来ることを知りました。
◇ また、指ささえの指導方法の中で、
♪ 小指を鍛える方法で、1234の指を押さえたまま、5の指を10回ずつ打鍵する。
♪ 逆に親指を鍛える方法で、2345の指を押さえたまま、1の指を10回ずつ打鍵する方法
なども参考になりました。
◇ 次に、金子先生の長年に渡る経験からお話がとてもためになりました。
♪ 良い指導者となるためには、どんな経験したことのないことでも、失敗を怖れないで
挑戦するということ。
♪ ご自分の演奏力より、よりよい指導者とは、様々なお勉強をするべきで、
常に謙虚な姿勢で挑むこと。
♪ まずは恥をかくこと。恥ずかしかったことは、自分を成長させる。
♪ 生徒さんは、去るものおわず、来るもの拒まずで、一生懸命面倒を見る。
♪ 普段、自宅やレッスン室で上手く弾けていても、ホールレッスンも行う。
響きをあじわせることで、音のメリハリや、ダイナミックな演奏効果を体験できるのと、
立体間、空間的な響きを感じることの出来る演奏になること。
※参考書としては、春秋社トーマス・マーク著作「ピアニストの体と指の構造」を読まれる
と良いそうです。
左手のバランスのとりかた、フレーズの構築など参考になりました。
♪ 次に、良い指導者とは、たくさんのアンテナをもち、たくさんの引き出しをもっていること。
♪ その子供さんのグレードにあった指導法が出来ること。
♪ 幼児は、特にキャラクターも必要。それが出来る指導者は最高である。
と話されました。
今後も、良い指導者を目指し、たくさんの引き出しを持つことに精進したいと思います。
(Rep:ピティナ山形支部 小松久美子)
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