守谷ステップでは2009年11月20日に轟千尋先生を
お迎えして
『メロディーラインを美しく、時に厄介にする謎の正体は?』
という題で、セミナーを開催致しました。
今回は「旋律線から大きな骨格を見つけ出すためにはどうするか?」という疑問の前提のもとで、非和声音の重要性をお話いただきました。
「非和声音とはメロディーのかざり。」
うん、そうそう。そんな感じで私も解っているつもりでした。
でも、お話を聞いてそのすごさに気づかされました。
旋律の背景には必ず、ハーモニーが存在していること。
そのハーモニーが組み立てられている音を装飾しているものの事を非和声音という事。
非和声音には全部で6つ(経過音、刺繍音、倚音、掛留音、逸音、先取音)あり、
その中でも倚音の大事さをお話いただきました。
ベートーヴェンのピアノソナタ8番「悲愴」の1小節3拍目の音も倚音といわれると
非和声音のすばらしさなのだと実感しました。
その他、ブルグミュラー5番、チェルニー30番の2番を資料としてお話いただきました。
非和声音を知っていると、
1.フレーズを大きく捉える事ができるようになること。
2.無駄がとれること。 を話していただきました。
最後に8小節の課題を与えられ、先生が1小節に1.2個の音を書かれ、その中に経過音、
刺繍音、倚音を各自加えて曲を作るという、実践をしました。
少し私も、納得したように思います。
今回のセミナーは、言葉としては知ってるつもりでいた非和声音のすてきさ(特に倚音)を
知ったことは、とても新鮮な感じがしました。轟先生のような作曲家からの立場でのお話は
とてもおもしろく感じています。
来年4回目となる1月15日も楽しみにしています。いっぱい実践の音を教えてください。
今回も轟先生ありがとうございました。
(Rep:ピティナ守谷みらいTXステーション 日吉明美)