2009年10月19日(月)ハーモニーホールふくいに於いて、
平間百合子先生の「楽しい練習法」- "感動"を表現する
ための"基礎"作り- の講座が開催されました。
心からの感動を音にできる「基礎」があれば、もっと楽しく
音楽と長くつきあっていけるはず。レガート・バランス・和声感・
音色の幅・構成など、様々な「基礎」について、生徒達に
どのように伝えてこられたか、先生の豊富な経験を素敵な
演奏を交え、楽しくお話してくださいました。
また、先生には、前日のステップのアドバイザーもお願いしてありましたので、コメントの
質問に対しての指導法もお話してくださって、より身近なセミナーになりました。
興味深かったのは、
楽器を習得するには精神的な要素(内面的、心、感性)と生理的な要素(肉体的、機能、
技術)があり、それらがバランスよく発達することで習得が可能である、
というコルトーの練習理念に基づいたお話です。
♪ 生徒達は年齢も、育った環境も、現在見聞きしている状況もそれぞれに違うので、一人一人が違った演奏をするのである。
♪ 指導者が自分の真似をさせてはいけない。指導者は知識を積んだ者として、音楽にはルール(許されること、絶対許されないこと)があり、それを守れば自由に音楽を感じて味わっても良いことを教える。しかしそこには指導者の良し悪しが影響するということです。
奥の深いお話に、受講者は惹き込まれていきました。
そして最後に、先生がいつも肝に銘じていらっしゃるという
「子どもに今こんなことを言ってもわからないだろうと思わない。自分も何もわからない
ところから始まった。結局、人間として未熟なことを実感しつつ、少しでも人格を
子ども達にも自分にも求めていくことで、音と結びついていければ・・・」
との思いを伺い、私達も少しでも近づきたいと気持ちを新たにしたひとときでした。
(Rep:ピティナ鯖江ステーション 坂井仁美)