5月16日(土)、金子恵先生による
「2009年度 ピティナピアノコンペティション 課題曲公開レッスン」が開催されました。
いつもの事ですが、金子先生はとても明るくにこやかに子供の年齢や段階に応じた言葉がけやリードをしてくださり、みるみるうちに生徒さんの演奏が生き生きと変っていくのがしっかりと聴き取れました。
またどのお子さんも、先生の明るい雰囲気作りにとてもリラックスして、マナー良く受講していたのがとても印象的でした。
対象級はA2級からD級まで8名が受講。ワンポイントだけご紹介します。
A2級
≪れんしゅう曲≫
うたうピチカートで。左もハーモニーの変化を感じさせるように。
≪こわれたトランペット≫
ぶつかっている音をよく感じるように。二小節毎の変化にストーリーを持たせて。
≪トルコのおどり≫
左手の二拍目のテヌートは、トルコ音楽の特徴となる。長い音、歌う感じで。
A1級
≪ガヴォット≫
アウフタクトは軽く。音の強さで拍感を出していく事が大事。
≪小さい歌≫
八分音符、重くならぬように、Andantinoである事を忘れない。
≪ねむりの精≫
先生と一緒に片手ずつアンサンブルをしてみるとよい。子守歌?心地よい流れを。
≪いたずらこねこ≫
中間部、左の半音進行を意識して。最後はfもpも出来ると思う。ただそれをはっきりさせるように。
B級
≪あやつり人形のひとり芝居≫
二拍子にのって。左も音楽に参加しよう。
C級
≪ソナタ(ハイドン)≫
ハイドンの特徴は装飾音であり、強調したい部分などに主につけられている事を意識して。
D級
≪さざなみ≫
速さの緩急をいろいろ試してみて。左の16分音符の流れも重要。中間部、和音をまとまった
感じで鳴らし、続く16分はそこに溶け込んでいくように。
その他に全体的なポイントとしてはfの中のp、pの中のfなど、いろんな音の組合せを使って。
強弱だけでなく、楽器別にイメージするなど、音の質で音楽を作って欲しい。
金子先生は課題曲セミナーの時から、「生徒自身の耳に感じさせる事が重要」と述べられて
おり、受講者とコミュニケーションを交わしながら音作りを進めていくのがとても印象的でした。
受講者自身がたとえ年齢が低くとも、みずから音楽作りに参加しているという意識を
持たせる事は、より一層の理解を深め、演奏を積極的に楽しむ姿勢につながるのだと
感じました。金子先生、どうもありがとうございました!
(Rep:ピティナ青梅支部)