【実施レポ】2009コンペ課題曲セミナーIN鹿児島(田代慎之介先生)

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2009/05/08

去る5月10日午後1時30分より鹿児島市民文化ホールの4階市民ホールにて、
参加者115名のもと、田代慎之介先生による「ピティナ・ピアノコンペティション課題曲講座」
が行われました。

当日は五月晴れの素晴らしい青空の下にホールの窓から桜島がきれいに見え、
田代先生の素晴らしい講座と演奏に感動する充実した1日となりました。

★講座はまずA2級から、バロック・クラシック・ロマン・近現代と順番に始まりました。
曲を演奏なさる前に、その曲の作曲者、時代背景などをお話下さり、
その曲のもつ特徴やポイント、またその曲で何を勉強すれば良いかを
短い説明の中で適格にお話なさいました。

★またテーマをご自分で歌いながら身振りを交えてわかりやすく表現して下さり、
リズムの取り方とかも歌いながら表現して下さいました。

★テンポを決めるのも、物理的な速さではなくリズムによる切迫感、・それによる
緊迫した表現によるものとか、たとえどんなにリズムがタカタカ?と動いても
その中にもとのモチーフがあることを認識しながら、テンポを暴走させないなどの
お話もなさり、興味深いものがありました。

★いかにリズムを感じてそのリズムパターンをとらえられるか、そしてその基本の
リズムを口ずさめるほどまでに自分のものにして、楽しみながら演奏できるかなど、
曲の特徴をしっかりとつかみ、それをセンス良く趣味良く表現して下さいともおっしゃり
ながら、素晴らしい演奏で私たちを魅了して下さいました。

★今年また先生の講座を聴いて改めて感じたことは、 「リズム」のとらえ方の大切さと、
それを体の中から本当にわき出て来るように表現出来るテクニックの素晴らしさ、
そしてフレーズをいかに長くとらえて歌えるか
 ということでした。

★各級の終わりごとに質問の時間を取って下さいましたが、受講者の中から出る
様々な質問にも丁寧に答えて下さり、会場の中は終始和やかな雰囲気で
あっというまの三時間でした!

質問の内容と致しましては ペダルの踏み方、テンポの決め方、自分の持っている楽譜
についての疑問、強弱のつけかた
 など様々でしたが先生がユーモアを交えながら
にこやかに答えてくださり有り難かったです。

★また 田代先生は鹿児島に何度もいらして下さっているせいか、だんだん皆が
先生にも慣れてきて、また先生も私たちに親しみを感じて下さりフッと見せて下さる
素顔の部分がとても謙虚で、勉強家で素晴らしいと思いました。
先生のお人柄にもふれることにより、素晴らしい音楽はやはり美しい心、堅実な生き方、
いつまでも成長したいという意欲が大切だと思いました。
いくつになっても勉強することの大切さを改めて感じ、きれいな心できれいな音が
出せるように頑張りたいと思いました。

★ただ残念なことに今年は例年より少し出席者が少なかったので、また来年は
たくさんの方が聴きに来て下さればいいなと思っております。

田代先生にはお忙しい中、はるばる鹿児島までおいでいただき素晴らしい
音色のピアノ演奏と講座をしていただきまして本当に有難うございました。

(Rep:ピティナ鹿児島支部 本多先生・竹下先生)


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