去る2009年3月14日(土)、開進堂楽器豊川ホールにて、黒田亜樹先生の課題曲説明会
が開催されました。
昨年に引き続き今年も黒田先生に来ていただきたい!というラブコールが届き、
とても嬉しく有意義なひとときを過ごすことができました。
外はみぞれまじりの雨が降る寒い一日でしたが、会場の中は約50名の先生や生徒さん、保護者で熱気にあふれていました。
黒田先生のお話は、今年も時代別に進められました。ピアノの前に座り演奏しながら、マイクに向かってお話をされる、弾き語り風のスタイルも昨年と同じです。
今回、先生は、時代や作曲家など曲によって変わるタッチについて、
実演を交えて詳しくお話ししてくださいました。
♪ チェンバロの時代は指先でのタッチがほとんどで、鍵盤のそばから弾くこと。
♪ ハイドンでは手首を低くして離鍵の時に、手のひらが蓋に映るように弾くと良いこと。
♪ ロマン派では指を手前に引きながらレガートに弾くとダンパーが上がり音も広がること。
♪ そして、これらのタッチのためのユニークな練習法に加え、連打のスタッカートの弾き方や速いパッセージの練習の仕方、さらにテキストの原典版と校訂版の違いについてもお話してくださいました。
♪ また、2声を感じさせるために左右の手を交差して演奏させる、イメージを広げさせるために音の少ない曲に和音やリズムをプラスして聞かせる、といった指導法も実演を通して紹介してくださいました。
☆先生のお話は、指導者としてだけでなく、演奏者としての自分にとっても大きな変化をもたらしてくださったように思います。2時間という短い時間の中には入りきらないほど沢山のお話と演奏で、参加者皆、黒田先生の魅力に釘付けでした。
翌日の弘前に向けての移動、東京行きの飛行機が強風のため飛ばず、往生されたと伺いました。
また、3/20浜離宮での「NECガラコンサート」を控え、過密スケジュールのなか富山にお越しいただけたこと、本当に感謝しております。ありがとうございました。
(Rep:ピティナ富山支部 平井奈緒美先生)
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