【実施レポ】ピアノ、美しい音を求めて(村手静子先生)

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2009/03/12

blog_090312sugamo_murate.jpg2009年3月12日(木)村手静子先生によるセミナーが
東音ホールで行われました。
テーマは、演奏者 指導者にとっての永遠のテーマ
「音楽的な躍動感」
「なめらかなレガート」
「よく響く透明なピアニッシモ」
の3つでした。

テクニックは音楽表現のために必要な要素・・・ 
それは、『骨格 手の大きさ運動性 男女の差 感覚』等、
個人差はあり 演奏者の数ほどテクニックについての表現はあると思います。
それでも、どうしてもぶれてはいけない演奏の土台 扇の要にスポットを当てマイカパルの小品を実例にお話下さいました。
日々のレッスンにおいて目先にことに追われ忘れがちな大切なことを今回改めて見直すことのできた2時間でした。

・体、手の仕組み 各々の指は体のどこと繋がっているか知る
・指の支えをしっかりさせる 
・フレーズの終わりで手首の力を抜きすぎないこと 
 手首を上げるときは甲を意識して音楽の流れる方向を考えて移行させる
・ワンフレーズの中で手首の力を抜き過ぎない
・1の指と2の指でUの字を作るように
・脇を体から離しすぎない
・スタッカートは鍵盤の中から取るようにして決して叩かない
・体の重心は下げる 足で体をしっかり支える
・フレーズにより体の使い方を考える
・ペダルの使い方 
・音楽表現のおいて大切なスクール(教養)を礎にその曲を見つめ、演奏するにはどのようなテクニックを使うか考えること テクニックはそのために必要なもの そしてテクニックは頭 弾きにくいときには何が原因か考え解決していくようにする

数名の先生方がマイカパルのプレリュードで実際にレッスンをして頂き、
数分で音の響きが変わっていきました。

★ロシアでの長年の先生のご経験からたくさんのお話を伺いました。
『ピアノは教えて3ヶ月で決まる 
ロシアでは1音でもよくない響きがあったら直す 
また、直せる技術を持つ先生を育てている 』
と伺い、指導者として責任、そして音楽を深めていくことの大切さを再認識させて頂きました。

★使用教材★マイカパル ペダルのための20のプレリュード作品38(株式会社)プリズム

(Rep:東京音楽教材研究会 木村理恵子先生)


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