2009年1月26日(月)、 佐々木邦雄先生による「ソルフェージュ指導法」のセミナーが、スガナミ楽器町田店ハーモニーホールにて開催されました。
「ソルフェージュとは」
「ソルフェージュ能力を高める4つの要素とは」
「指導者として必要な音楽理論とは」 等の項目についての概要を、佐々木先生オリジナルの教材を使って、実際に、楽典の問題に取り組んだり聴音や新曲視唱などをしながら、楽しく学んで行きました。満席の会場からは、受講された先生方のこの講座に対する期待の大きさが、熱気となって伝わって来る様でした。
1.佐々木先生からは、まず、
「ソルフェージュ とは、音楽全体の土台に関する知識と能力、表現力を養う為の音楽トレーニングであり、音楽に携わる者全てが共通して持つべき 『音楽の基礎能力』である」と、提示して頂きました。
2.そして、
「ソルフェージュ能力を身に付ける には、 『視る』 『聴く』 『奏る』 『書く』 という4つの要素の訓練を組み合わせながら行い、又、その訓練を効果的に行う為に、 『楽典』 も学ぶ必要がある。」
3.そこから、
「メロディーとは」 「ハーモニーとは」 「音階とは」等、音楽を構成する根源的な要素について、具体的な演奏を交えながら定義して頂きました。
これらについては、今まで何となく理解していたつもりでしたが、先生の、簡潔で解り易いご説明で、改めてスッキリと整理できたように思えました。
そして、実際に演奏する場合には、これらの音楽理論の基礎知識を生かして楽曲のアナリーゼをする事が重要であり、 「楽譜をよく読むと確実に演奏が変わってくる」 というお話が、大変納得出来ました。
そして、私達教師にとって最も重要 なのが
「生徒達が自分自身の力で歩いて行ける様に育てて行かなければならない」 という事であり、
「その為に必要な基礎を身に付けさせるのがソルフェージュ指導である」 というお話を伺い、今回改めて、ソルフェージュが、音楽をする上で如何に重要で不可欠のものであるのか、ということを再認識出来ました。
★最後に、先生から、「ソルフェージュ能力とは、音楽における『身体の基礎体力』のようなものなので、絶えず訓練をし続けなければ現状維持が出来ず、すぐその力が落ちてしまう。
従って、まず教師自身が気持ちを入れ替えて、継続的に勉強を続けて行く必要がある」というお話がありましたが、そのお言葉を胸に刻んで、これから、少しでも生徒達に還元できる様に日々努力していかなければ、と思いました。
(Rep:ピティナ町田支部 早川百合子先生)