2008年10月27日(月)、ハーモニーホールふくいに於いて、石井なをみ先生の「(秘)スーパーレッスン術」の講座が開催されました。
まず、ヨーロッパでは「自分で考える事から始まる」という導入で始まり、生徒に曲のイメージ、どう弾きたいかをなるべく言葉で説明するようにコーチングをし、ティーチングとして、四期の意義を知り、頭、手、耳などを五感を使う練習に導く、という沢山の事をTempoよく話してくださいました。
後半はツェルニーを使い、メカニックの引き出しを作っていくこと、バッハやショパンの曲で、脱力、6関節の使い分けを先生の演奏を通し、説明いただきました。
プロジェクターを使い、我々に手がよく見えるよう配慮してくださった事で、正に目、耳を使い、納得しやすく、大変参考になりました。
私が特に印象に残ったことは、
先生側の意見をおしつける調教ではなく、生徒が頭で考えるよう手助けする
明るいレッスンである事!
そして
"耳は3度音を聴く"という中でも、1度目の"音のなる前に聴く"つまり、
自分の中のイメージの音を聴く
ということでした。
すべては自分で考え、又、イメージの音を作る為にどの関節から使えばよいのか説明できれば、生徒はより楽しくピアノを弾けることでしょう。
又、前日のステップで特に質問が多かった"16分音符を転ばず上手に弾く方法"や、講座後の、手の形やメソードについての質問に、丁寧にお答えくださいました。
ピアノを教えることは責任ある仕事であり、生徒と共に成長していける指導者でありたいと再認識した、楽しくも深い講座でした。
(Rep:PTNA鯖江ステーション 大久保裕子先生)