石井なをみ先生の「マル秘スーパーレッスン術」セミナーが5/31 広島大学レセプションホールにて開かれました。
ピアノのレッスンは、先生が生徒の意思に関係なく、一方的に教え込むということになりがちです。しかし、それではどうしても生徒は受身になってしまい、自分で考えることをしなくなってしまいます。石井先生は、まず、生徒を自立させるレッスンが大事である、そのために、ご自分でも生徒を認め、意見を聞き、楽しくコミュニケーションをとりながらレッスンされているとおっしゃっていました。
また、4期時代の特徴や、具体的に教材を使い、ピアノで音を出されながら、同音連打、アルペジオなどのテクニックの話をしてくださいました。会場のスクリーンに先生の手の動きが大きく映し出され、タッチによる音の変化も直接耳にすることができ、とてもわかりやすかったです。
あと印象深かったのは、脱力の方法のお話です。
これも、先生がピアノの前で実際にやり方を見せてくださいました。上腕を使うことを意識しなければならないのだそうです。脱力を習得するとフォルテの音が簡単に出るようになったと先生はおっしゃっていました。また、機会があれば、じっくり見せていただきたいと思いました。
教えることが数限りなくあるピアノのレッスン。音符の読み方から始まって、音の出し方、細かいテクニック・・・重要なことはたくさんあります。ただ、やはり大事なのは、生徒との信頼関係を築き、生徒自身が考えをもって試行錯誤しながら音楽に取り組むよう仕向けていくことだと感じました。そして「楽しくなければ続かない!」・・・それを「楽しく」生徒に伝えていければ、生徒は生き生きと力を伸ばしていくと思います。生徒を認めて自立させることから少しずつ取り組んでいきたいと思いました。
(Rep:広島中央支部 山本靖子先生)