平成20年4月13日、大谷楽器ペパーランドにて10:00より田中克己先生による「2008コンペ課題曲説明会」が行われました。A1 - D級までの課題曲についての説明会でしたが、レポーターの視点から各級の内容をお伝えいたします。
<A1級>年齢の小さい子供たちに教えやすい解説(比喩を交えての)であった。また、指導方法についても、とても理解しやすかった。
<A級>版の違いによる、アーティキュレーションや曲の解釈の違いについての説明があり、よかった。近現代では、作曲の経緯についての説明もあった。又、曲の紹介演奏では、音の響きに注意した演奏法についても注意があり、役に立った。
<B級> 曲によっては、足ペダルとフィンガーペダル使用法にも言及があった。左右の手のバランス、アナリーゼについての注意点。オリジナル版に対して編曲版を使用するときの注意点にも言及された。又、同じメロディーをどう表現するか、同じパターンではなく、曲によって、表現方法が異なることについても、指摘があった。
<C級> インベンションは、様々の版を見て、どの版を使用するか決め手、指向性のエネルギーを大切にして演奏してほしい。又、音の強弱の基準について、説明があった。
<D級> 曲の題名をチェックし、イメージを大切にして、曲の解釈を加えて演奏してほしい。しかし、作曲者が命名した曲かどうか、を大切に。
2時間をオーバーする熱気のこもった説明会でした。今後の私たちの課題として「いかに多くの音色を出せるように指導していくか」ということが大切になると思います。
(Rep:熊本南支部 守田正年)