2008年6月1日(日)沖縄市のサーラフェリーチェにて武田一彦先生によるコンペティション課題曲セミナーが開催され、指導者をはじめ親子での参加者も見られ、60名近くの方が受講されました。
バランスや、手首の柔軟性・重心移動が重要となるレガート奏法、pでも指先をしっかりとし、ホールの奥まで響かせる事や、バロックスタイルでは和声進行をきちんと伝える、バロックやクラシックスタイルに見られるオーケストラの要素が含まれている楽曲では、様々な楽器の音色を想像して演奏する事が大事で、弦楽器の奏法や響きも勉強しなければならない等、A1級からC級までの課題曲33曲を、1曲ずつ良い例悪い例と演奏を交えながら丁寧に教えてくださいました。
A1級においては、子どもらしさや自然の表情も大事とおっしゃり、日常生活で得られる様々な感情を大切にしピアノで表現できるよう指導したいと思いました。級が進むにつれると、様々なタッチの確立、表情や響きを補う細かいペダル使用も重要とおっしゃっていました。
ホールの響きにあった弾き方にも注意しなければならないというお話を聞いて、出したい音のイメージを明確に持ち鍵盤に伝えた時、自分の耳で聴き確認する事の重要性を再認識し、「聴く耳を持つ」という事は全てにおいて核となるものだと改めて感じました。
二日前には個人レッスン、前日はステップのアドバイザーを務めてくださり、そして本日のセミナー。更に終了後、個人レッスンという超多忙なスケジュールの中、終始笑顔で、温かく語りかけてくださった武田先生、本当にありがとうございました。
(Rep :沖縄支部 高原 愛先生)