3月24日、豊中市立ルシオーレホールにて、日比谷友妃子先生をお招きして講座を開催いたしました。
「心に届く、美しく、表情豊かな響きを求めて」日比谷先生の、優しく温かなお声と同様に、柔らかく美しいピアノの音色に、会場の皆がうっとりと聴きほれた2時間となりました。
まず、ピアノ演奏の3条件のお話から始まりました。リズム、メロディー、和声を感じられる感覚的要素。音色のコントロールのために、自由で柔軟な肉体的要素。分析力、表現意欲を持つ、本番での自己コントロール等精神的要素。これらは全て、出したい音をつくるために必要で「柔軟に」という言葉が印象深く心に刻まれました。
次にハノンを使って、響きを聴き、和声、調性を感じる耳を養う指導法は、テクニックのみに終わらない、新たなハノン活用法を学ぶ事が出来、演奏やレッスンに是非生かしたい内容でした。
また様々な作曲家の変ホ長調の曲を次々と暗譜で演奏しながら、各作曲家の音の特徴をお話してくださいました。繊細なモーツァルトの音、軽やかなショパンの音、先生の決して力まず、楽に奏でる豊かなフォルテの音色、優しい音色、素晴らしい演奏に会場には感嘆の声があふれました。先生の演奏力の高さも、優秀な生徒さんがたくさん育つ要因と実感しました。
講座後には、自分達も素敵な演奏を生徒さんに聴かせてあげなければ、日々のレッスンにおわれてばかりではいけない、もっと練習しようという声が多く聞かれました。この刺激も今回の講座の大きな収穫となりました。日比谷先生、2日間のステップアドバイザー後でお疲れの中、ありがとうございました。 (Rep:北大阪ステーション/福田文恵先生)
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