3月16日(日)LaboZENGO音楽室にて、喜多方支部主催「2008課題曲セミナー」が開催されました。今回の会場は大自然に囲まれたログハウス・・・大きな窓からは春を待ちわびる樹木も望まれ、いつもとはひと味違う課題曲セミナーとなりました。
A2級 - C級までの43曲にも上る講座でしたが、どの演奏も素晴らしく、普段よく発表会で使う曲も全く別の曲のようで、「この曲って、こんなにいい曲だったんだ・・・」と、まさに驚きの連続!また、今回はバロックのアーティキュレーションについて特に詳しくご指導頂きました。どの級の曲でも、様々なアーティキュレーションを考えてみる事、装飾音符や前打音は何故付いているか・・・バッハは、楽譜に書いてあるアーティキュレーションをそのまま演奏するのではなく、原典版に戻っていろいろな可能性を考慮し、その後、校訂されている楽譜に戻る・・・そのために必要な知識とテクニックを勉強する。「アーティキュレーションはバロックの命とも言えますね。」 金子先生のお言葉に、改めてバロックの奥深さを感じ、バロックを勉強する重要性を痛感致しました。
バロック・クラシック・ロマン・近現代と講座が進むにつれ、音の方向性・呼吸・休符という時間の表現・指、手首、腕の動き・ペダルの入れ方・フィンガーぺダル、時代背景とのかかわり・・・「ここは、こんなタッチで・・ここは手首をこう使って・・・こういう練習をすると弾けるようになりますよ・・・」「この曲を選んだからには、装飾音符はしっかりと入れましょう。」など、ポイントを取り上げての解説はとても分かりやすく、選曲の決め手にもなり、参加者の皆さんも頷きながら熱心に聴いていました。
課題曲を目の前にして、ふっと不安になる基本的な知識とテクニック・・・今さら聞けない・・・でも、やっぱり不安・・・先生のお話を聞いているうちに、そんな悩みも何処かに消えてしまったように思います。
講座終了後、会員の先生方からこんな意見が寄せられました。「バロックの重要性を痛感。」「生徒が小さい頃から、バロックもきちっと教えなければいけないね。」「やっぱり、バッハだぁ(バッハが大切なんだぁ・・)」等など。
先生の演奏とお話であっという間の2時間でした。本当にありがとうございました。
(Rep:喜多方支部/斎藤ひふみ先生)