【実施レポ】「基礎からはじめる音楽表現の指導法」 - 12/17沖縄・林苑子先生

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2007/12/20

blog_071217okinawa.jpg去る2007年12月17日(月)、沖縄市の島ピアノセンターに於いて、「基礎からはじめる音楽表現の指導法」と題して、林苑子先生によるピアノセミナーが開催されました。
15日、16日の2日間、沖縄ステップのアドヴァイザーとトークコンサートをお務め頂き、連日のハードスケジュールにも拘らず、お優しい笑顔と柔らかなお声で、終始なごやかに語りかけて下さいました。

 まず、音楽表現とは、楽譜を読み、作曲家の意図することを深く理解してイメージを作り、それを音にすることであるという提言から始まりました。楽譜を読むには、どういったことから始めたら良いかというと、「ひとつの音」にも、高い・低い・軽い・暖かい・湿った・・・など様々な種類に溢れていることを伝えるために、ピアノの蓋を開け、中を見せて弦に触れさせてみたり、音が消える瞬間まで、じーっと聴かせたり、
習い始めの頃から、音に興味をもたせ、聴く耳を育てることが大事であると力説されました。
 次に「ふたつの音」。音程の説明はもちろんのこと、今弾く音は現在、次に弾く音は未来であると例えられ、音楽を学ぶ者は、時間のコントロール術が自然と身についていくとの興味深いお話。更に、「1小節」では、拍子や、拍の捉え方を学ばせ、いよいよ「フレーズ」になった時には、文章になるよう、呼吸の大切さ(まずは、息を吐くのが大切。)、手首の扱い方についても細かく解説して下さいました。
 
 また、イメージを持って演奏できる生徒を育てるために、指導者も生徒の曲をレッスン前に必ず弾いておいて、それを生徒に聴かせたり、楽譜にばかり目をやるのではなく、生徒の体全体にしっかり視線を配り、十分観察するようにとのお話しがあり、テクニックについては、指、手首、腕、関節と筋肉など、長年に亘って研究された内容を惜しげもなく詳しく教えて下さり、正に目から鱗のアドヴァイスをたくさん頂きました。

 最後の方では、ステップ課題曲の中から数曲、実際お弾きになりながら、曲のポイントについての解説があり、その音色も楽しませて頂きましたし、「心の感動を大切に、豊かな言葉を使う日常生活を送ることを忘れずに。」とのご提案は、先生自ら日々実践され、裏打ちされたものであり、心に響きました。
 美しい言葉に満ち溢れた充実した内容のセミナーを受講できて幸せでした。

(Rep:ピティナ沖縄支部/赤嶺涼子先生)


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