【実施レポ】ピアノ指導に役立つ「音楽形式」の徹底研究~ステップ課題曲を題材に~9/30甲府・本多昌子先生

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2007/10/19

blog_070930koufu.jpgさる9月30日 甲府支部ステップ委員会では本多昌子先生を講師としてお招きし、公開講座を実施いたしました。テーマは『ピアノ指導に役立つ「音楽形式」の徹底研究 ~ステップ課題曲を題材に~』でした。

 本多先生のすばらしいピアノの演奏を混じえたご指導により、とても有意義な秋のひと時を過ごせました。内容につきましては、各時代の音楽の特性とその指導でした。少し詳しく述べさせて頂きますと、古典派では以下のようなご指導をいただきました。
「その頃のピアノの構造を考えるとアルベルティバスをどう現代のピアノで演奏するべきかみえてきます。フィンガーペダルを用いることで充実した音楽の響きができると思います」「この時代はDominantoの重要性を忘れずに」「ベートーヴェンにおける調性の意義=c moll 悲哀f moll 内なる情熱 esdur 尊敬=を理解し、想いや心を表現するよう努力を重ねていってほしい」

 またロマンス派では「和音とし、増3和音 減3和音のもつ音楽のかげりを活かして表現することの大切さ、演奏に内心を映し出すことを忘れずにいてほしいこと」「メロディの重要性を感じ、そのためのレガート奏法を追求していってほしい」「また実際に歌うことにより、作曲家が表現したい音楽をより直接的に理解・感得できるのではないか」とお教えをいただきました。

本多先生のお言葉とそのピアノにうっとりした講座でありますが、終わったとき1つの芸術品を見たり聴いたりした様な思いが残りました。子供たちにはピアノを学ぶこと・楽しむことにより、私が感じたような感動を得てほしいと思いました。すばらしい公開講座に感動した秋の1日でした。


(Rep:PTNA甲府支部ステップ委員会)


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