2007年9月24日(月)文教楽器ピアノサロンに於いて、池川礼子先生の「〈即読法〉のすすめ ~読譜が得意になれば、ピアノは楽しい~ 」の講座が開催されました。当日の講座の様子とたくさん寄せられた受講者レポートの中から、池川先生にピックアップいただいたいくつかのレポートをご紹介します。
「池川先生の講座を楽しみにしていたのは、沖縄本島のみならず離島の宮古島市や石垣市指導者の先生方に加え、中学生や高校生、保護者の方までと幅広い聴講者でした。
池川先生の読譜法は、五線や二線のカードを駆使して音程を理解させて、「五線は怖くない」という事をピアノを習うのが始めての生徒や、中級・上級の生徒や大人のピアノ学習者に楽しく面白く伝える内容でした。線と間の関係が理解できるようになったら、ゲーム感覚で生徒たちに五線カードで五つの音を使い簡単な作曲をさせる事や、色の付いたおはじきで音に対する感覚をつけていく事、音階や和音を生徒と指導者で交替しながら言う事で2度・3度など音程の感覚が掴めるようになる事など、指導者も生徒たちと共に学んでいく読譜の世界にどんどん引き込まれて行きました。
最後に、初歩の短い曲から、ソナチネ、インヴェンション、ソナタ、表題楽曲になった時に、それまでに培われた能力で楽曲にお話を作ってアナリーゼに繋げていく事など遊びから芸術へリレーしていく先生のお話にピアノを弾くテクニックも育てながら楽譜を読み取っていくことの大切さを実感しました。
池川先生の今回の講座は、前日にステップのアドバイザーを務めてからの講座でした。ピアノを弾くことは明るく楽しく読譜が出来る事と先生から学び、指導している私も楽しみながら読譜の指導を色んな角度から見直していこうと思った2時間でした。」
(Report;沖縄支部/石川文子先生)
♪読譜、テクニック、音楽性の三本柱を立て、読めたら即弾く、テクニックがついて、音楽性に繋がるということを、具体的な事例を挙げて色々学ばせていただきました。メロディーの90%は、3度以内の音程であり、指使い、音の方向性などをかたまり(モチーフ)読みすれば難しくないんだということがよく分かりました。
♪読譜の速さ、正確さを導入の時から続けていけるということを改めて感じさせられました。そして、その力をつけてあげると同時に、音楽性も育てていかなければという責任感も感じさせられました。
♪表現を小さい頃から最初の初歩から取り組み、どんどん弾けるようになって弾くのが楽しくなる。人間の感じたもの、経験したことが音楽に表現できる。そういう生徒が育てられるように指導者も常に研究し
勉強していくことが大切だと分かりました。