昨年秋、「まいど!大阪中央ステーション」第1回のピティナステップのアドバイザーとしてお世話になり、名古屋・広島・福岡で人気を博す小原久幸先生の講座をお願いすることになりました。
講座の概要として、大切な子供たちを教えるときに注意して欲しいことなどを素晴らしいピアノ演奏を交えながら言葉巧みに楽しくお話していただきました。
ヨーロッパからピアノ指導法が導入されてきたとき言語の本来の意味を正しく翻訳されないまま広がり、MusicaやBreathなどの間違った解釈から対象となるピアノの生徒たちに意味がよくわからない指導がはびこってしまったそうです。
とくに、0~4歳の持っている(α:β)というすばらしい才能をつぶしてしまうこともあり、また15歳ぐらいまでの子供たちに指導するとき、先生がピアノ本来の楽器としての機能や性格を理解して、芸術的感性(テクニック)を伸ばせるようなレッスンをするように注意して言葉かけが大切だとも、冗談を交えながらのお話でとてもリラックスできましたが、私個人としては痛いところをつかれてしまい、反省しながらお話を聞いていました。
また、言語の本来の詳しい説明がありました。
Musica・・・調和 breath・・・香り note・・・音符など テフネ・・・テクニックなど
そして、指導者はピアノの機能(ペダル)を的確なテクニックによって音楽を表現できるような指導をし、決して一方的な押し付けの指導をしないように、とのお話でした。そのほかに三大筋悪タッチ・・・3つのコンセプトを知ってテフネする・・・など現場の私たちにとってとても参考になりました。
(Report:吉村万里)
【当日の参加者レポートより抜粋】
♪先生の「このような事はしていませんか」というお言葉に、ほとんど全て「ハイ」と心の中で答えていた私自身に深く反省すると共に、これまでのレッスン方法を少しずつ改め、生かして行ければと思います。
♪気づかないで教えてきて、でも良くないこと・・・あらためて気づかせていただけたことも多くありました。今日のお話をもとに、もう一度考え直してみてレッスンに工夫をしてみたいとおもいます。次、またお話していただけるなら、では具体的にどのようにすればいいのか、アドバイスをお願いできたらと思います。
♪私のレッスンで子供たちはとてもストレスを感じていたと思います。私たちは教育者、芸術家として子供たちにMusicaを伝えることが使命なんだ、と改めて考え直す良い機会になりました。