6月25日(月)、仙台バスティン研究会主催で國谷尊之先生の講座「指導における『言葉』の役割」が開催されました。終始内容の熱いお話にさらに素敵な演奏までしてくださり、いつにもまして充実度満足の講座でした。この日寄せられた参加者レポートから、いくつかご紹介いたします。
♪イメージはどうしても最後になってしまうが、効果的に練習する上で、常にレッスンの中心において指導する姿勢が大切だということを学ぶことができました。小学生の頃、ピカソの絵を見て涙が自然と流れたあの感覚を思い出しました。今は本当に感動する子供たちが少ないように思います。いろいろなことに見て、触れて、聴く機会を多く持ってほしいと願っているのですが、本当に有意義な講座でした。ありがとうございました。
♪ほんの一部だけのことにしか意識が向かないまま、毎週それを繰り返してしまいますが、さまざまな角度からの視点で捉えて生徒、 楽譜、音楽全般に向き合っていこうと感じました。たまたま「ピアノ」という入り口のドアを開けてやってきた子供たちに、人としての成長過程の一時期を共に歩くことの重大さも痛感します。何らかの影響を与えてしまう一人の大人として、自らを高めていくことも改めて強く思いました。
♪國谷先生の講座は、いつもとてもぜいたくだと思っています。目の前ですてきな演奏を聴けるのをもちろんですが、何より数多くの先生の経験で研究、学習されたことの中からのエッセンスを、分かりやすいことばで、凝縮された、整理されたものを我々に伝えてくださるのです。
常々先生は、言葉で私たちに正しく意図したところを、誤解なく伝えてくださるのがお上手だと思っていました。文章に書くと何度も推考し、足したり引いたりできるのですが、ちゃんと事前に練習をしたり、頭で準備をしないと、話し言葉で流れていく中でそれをするのは大変難しい、と日々実感しています。
今日はイメージするという過程を大切にすると言う、大学とは違う街のピアノ教師ならでは、もしくは逆に即効性を求められる街のピアノ教師にはある意味忘れがちなことを、再確認させていただきました。